雨の日のジャズ

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今日は雨。でも雨の日はジャズが似合う。こんな日はスー・レイニーの「雨の日のジャズ」(songs for a Raney day)がいい。 僕は雨の日の匂いが好きだ。雨の匂いに高揚しながら気分よくバグへ。

くどいようだが今日は雨。ジャズは似合うが客足は鈍る。ママはゴルフ(お気の毒)、マスターはスクール、バーテンはまっちゃんひとり、 客は僕ひとり。2対5という客席圧倒的不利という状況で試合は始まった。いや演奏は始まった。 オープニングはピアノの岩田さんがどこからともなく発掘してきた「グラダイメパーク(?)」という曲だった。 彼は「隠れた名曲の発掘」にたけている。以前も「オモキン」(想い出の金曜ロードショーのテーマ)という曲を 披露したことがあり、かなり評判が良かった。彼の発掘曲はいつも「どこかで聴いた記憶があるんだけど、うーん 何だっけ」と分かりそうで分からない。演奏を聴いている間、頭をグルグル回して過去の記憶を辿ってしまう。 今日もそうだった。2曲目以降はスタンダードが続き、記憶を遡るタイムトラベルから無事生還。 そういえばマスター以外のドラムスも久々である。中野さんはマスターのお弟子さんだ。 親方の由川さんはバグのギタリストの中では恐らく最年長のシブ〜イ正統派である。 中根くんはまだ学生だが、複数のバンドを掛け持ちする売れっ子(?)ベーシスト。 4曲目からボーカルが入る。やはり雨の日は女性ボーカルがいい。特にこの季節は・・・。 kancoさん(kankoかもしれない)はすらりとした長身の若手美人ボーカリストである。 一度スターアイズにお客さんとして来ているのをお見かけしたことがある。 尾張旭在住とのこと。彼女が来るときはいつも雨らしい。でもこれはある意味「売り」になる。 せっかくなので雨に因んだ曲を演ってもらいたかったなー。今度バグに来たときもしも雨だったら、「Come Rain or Come Shine」 をリクエストしよう。これなら文字通り「晴れ」ていても問題ない。

マスターもスクールから帰ってきて、お客さんもぼちぼち入り出す。そして突然のビッグゲストの来店があった。 ふらりとやってきたのはベースの北川弘幸さん。そして途中、おもむろにステージにあがり中根くんと交代。 メンバーは少々ビビリ気味(?)か。「Someone to Watch Over Me」「Taking A Chance on Love」を演ってくれた。 みんな北川さんにつられるようにテンションが上がっていく。今日のお客さんはラッキーだ。雨の日はこういうイイこともある。

飛び入り北さん1 飛び入り北さん2

今日は雨。雨の日は本当にいろんなことがある。夜も更けてバンドのメンバーも帰り、マスターを交えて「いつものメンツ」でチビチビ 飲っている時に1本の電話がかかってきた。電話をとったとたんマスターの声のトーンが上がり、表情が思い切り緩んだ。 ママじゃないことは確かだ。会話の内容を注意深く聞いていたら、ある一人の人物が捜査線上に浮上してきた。 「でもまさか・・・」。しばらくして電話が終り、恐る恐る聞いてみた。「俊三やー!」とマスター。 やはり、ニューヨークの大野俊三さんからの電話だ。 マスターは前日に、誕生日を迎えている。俊三さんはいわゆるバースデーコールをかけてきてくれたのである。 素晴らしい!実は俊三さんは今冬、プライベートで来日して「バグ」で吹いてくれるはずだった。 しかしあの忌まわしいテロ事件の余波でその計画はポシャッてしまったというわけ。 マスターをこの世界に引き入れた張本人にしてニューヨークで活躍するビッグネーム。いつかバグでのマスターとの 競演を見てみたい。

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