Night and Day(昼も夜も)

夜の部

古閑さん3 今日は忙しい日だった。昼は久々に「栄」をウロウロ。「大須」まで足を伸ばして電気街をウロウロ。 結局1銭も使うことなくまた「栄」に戻ってきた。「栄」とは名古屋一の繁華街の名前である。 たとえるなら・・・新宿をウスーくのばした生地に銀座を敷き詰め、渋谷と六本木をトッピングして焼いた後、8ピースに カットしたピザの「1ピース分」、それが栄である(ホントかよ!)。今日はここで古閑さんの歌が聴ける。 松坂屋本店クリスマスイベント2001のひとつ「魅惑のジャズボーカル・クリスマスコンサート」だ。しかも無料! 1セット目の14:00に間に合うように南館1階オルガン広場に向かったが、すでに会場に設置された簡易席はほぼ埋まっていた。 最前列に遠慮の塊のように1シート空いていたのですかさず確保して「昼の部」の始まりを待った。 まずは司会のおねえさんがでてきて、満面に笑みをたたえメンバーの紹介を行う。 トリオの紹介の時「日本を代表するジャズメンです」と言い切った。エライ!よく言ってくれた。 あながち間違いではないし、言うのはタダだ。 さて静かに始まった1曲目「as time goes by」はクリスマス用の装飾が施された店内によくマッチして 会場はすっかりイイ雰囲気となる。聴衆は恐らく殆どが買い物途中のお客様で、中にはちょっとベンチで休憩していた だけの人もいたのではないか。「love letter」「it's only a paper moon」と続いたが、 古閑さんは力まず騒がずしっとりと名曲たちを紡いてゆき、バックの後藤さん、北川さん、マスターもいつも通りの 堅実なサポートを繰広げる。実にわかり易い、最初にジャズに触れるには絶好の選曲、演奏だ。ぼくは周りの人たちに 感想を聞いてみたい気分になった。「when you wish upon a star」でオルガン広場に一気にクリスマスムードが広がった。 僕の場合、こういうコンサートにでも足を運ばない限り、クリスマスという行事は知らないうちに過ぎ去ってしまう。 今年はとりあえずクリスマスを感じられてよかった。「root66」でノリノリの演奏を聞かせてくれた後、ラストは もちろん「christmas song」、僕も大好きな曲だ。いいライブだった。マスターに挨拶してデパートを出る。 メンバーは16:00からここでもう1セット演奏して、岐阜に戻り「BAGU」でスペシャルライブというハードスケジュール。 僕は一足お先に岐阜に戻り「夜の部」に備えた。

古閑さん1 昼の「栄」から夜の「柳ヶ瀬」へ。クリスマスムードを胸に宿しつつ、いつもの景色を眺めながらBAGUへ。 さて「夜の部」はどんな歌を聴かせてくれるだろうか。ここは昼とは違い、耳の肥えたジャズフリークたちがお金を払って パフォーマンスを見にくる場所だ。昼との違いにも興味があった。 まずはトリオ演奏でスタート。昼間のエレピとは変わり、グランドピアノでのびのびと演奏する後藤さん。 そして古閑さん登場。衣装も夜向き、さらに大人向き。率直に言って綺麗だ。もちろん「昼も夜も」である。 「素敵なあなた(bei mir bist du schon)」古い曲で古閑ワールド開幕。店の雰囲気や照明、奏者との距離、アルコールの有無 などいろんな要因があいまって、古閑さんは昼間とはまったく違う雰囲気を醸し出していた。やはりこちらの方がいい。 「's wonderful」「angel eyes」と続く。「angel eyes」が悲惨な失恋歌だということは前週の福島さんの時に、チラリと聞いていたが 今日の古閑さんのMCでその全貌が明らかになった。「彼女を紹介しようと友人をよんでパーティーを開いた男、しかし「天使の瞳」(彼女)は 現れない。他に男がいたか、しょうがないオレのおごりだ何でも好きなものを飲んでくれ、フラれたオレを肴にな。すまないけど僕は出て行くよ。」 といった感じの歌だ。最後の歌詞「Excuse me while I disappear(すまないけど僕は出て行くよ)」をフられ男の哀愁をたっぷりたたえて歌いあげたところで、 逆にひょっこり店に入ってきた客がいた。カンペイさんだ。しばし見つめ合う古閑さんとカンペイさん。この偶然の出来事に古閑さんもビックリ。粋な演出になった。 「oh,look at me now」はトミーフラナガンを追悼しつつ陽気に、「newyork state of my mind」はキズを負ったNYを思い熱をこめてパフォーマンス。 NYからロンドンへ飛んで「a foggy day」を北川さんのベースを前面にフューチャーして演奏。さらにジョーウイリアムスでヒットした「alright ok,you win」を底抜けに楽しく 歌った後、1セット目の最後はやはりこの曲「christmas song」だ。昼もよかったが夜聴くのは更にいい。「2セット目はリクエスト受け付けます。どんどんリクエスト下さい」 と「予告」をしてこのセット終了。

古閑さん2 2セット目、古閑さんがMCで「岐阜の人は奥ゆかしいとみえて、リクエストはありませんでした」と言った瞬間、常連さんたちとのジャズ談義に夢中になりリクエストのことを 忘れていたことに気づき、1曲目の「goody goody」の間に考えたら早速1曲浮かんできた。 2曲目の「my heart belongs to daddy」の時にコールポーターが聴きたくなり、古閑さんのイメージから計3曲の スタンダードを選んで早速リクエスト。 「how long has this been going on」「just one of those things」「everytime we say good-bye」、さてどの曲を歌ってくれるか楽しみだ。 結局「how long has this been going on」を選んでくれたが、この曲普段はJAZZメンがあまり演奏しない曲らしくマスターと北さんはちょいと休憩。 偶然にも後藤さんと古閑さんのデュオとなった。今一番聴きたい曲が聴けるということで、リクエスト慣れしていない僕は既にドキドキ、ワクワク、ソワソワ状態。 第一声を聴いて思わずブルッと身震いしてしまった。しかし素晴らしいデュオだ。後藤さんの対応力も抜群で、感謝感激の1曲となった。 それを見てママも負けじとリクエストした曲は、ビクター・ヤングの「golden errings」。美しい曲だ。 昼にも歌った「love letters」、そして「i can't give you anything but love」に続いて「golden errings」。 ママさんはうっとりと聴き入っている。かなりのお気に入りのようだ。 そして「on the sunny side of the street」では、みんな手拍子、足拍子で店内は最高潮に達した。 楽しい!本当に楽しいライブだった。古閑さんは楽しませるツボをばっちり心得ていて、いろんな意味でプロである。 「私は、誰よりも勉強している」と自負する古閑さん。この小粋でスマートな歌は、そういった不断の努力の結果であり まだまだ進化中でもある。古閑さんはBBSで「音楽をやっててよかった」と書かれていましたが、 僕らにとっては「音楽を聴いててよかった」という夜でした。古閑さん来年もお待ちしておりますよ。 リクエストを厳選してライブに臨みますのでよろしくお願いします。

フレンズ
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