BAGUの歌会はじめ

野間さん

猿渡さん 実は今日、昼間に名古屋にジャズボーカルトリオのライブに行ってきた。名古屋のベテラン「司いつ子」さんのライブである。 そして夜は江戸からやってきた歌姫が聴ける。偶然ながら贅沢な休日になった。夜のBAGUに思いをはせ、名駅の喫茶店で 某週刊誌の「星野阪神、球界相関図。新しいお家騒動の火種か!」という記事を一生懸命読んでいたら、ちょっと予定時間 をオーバーしてしまい慌てて岐阜に向かう特急に乗り込む。BAGUに到着した時は既にトリオ演奏が始まっていた。 モンクの「i mean you」。後藤さんのピアノがとてもいい。早速ビールを注文し演奏に集中するべく目を閉じた。 トリオ2曲目は「nightingale sang in berkeley square」。 かなり粋なアレンジで、後藤さんのピアノは野間さんより一足お先に歌いだしていた。 後藤さん 既に僕はメロメロである(ベロベロじゃないよ)。下ごしらえはパーフェクト!ここで出ずしてどこで出る!という雰囲気の中、野間さんの登場。 ひまわりのようなイエローの衣装に身を包んだ姿がスポットの下に現れニコリと微笑む。 BAGUの2002年初スペシャルライブは、これ以上ないというくらい明るく華やかに幕を開けた。 お待ちかねの1曲目は「but not for me」。力強い歌唱は店内のすみずみまで満遍なく行き渡った。 ジャズボーカル好きは、九分九厘ガーシュイン、コール・ポーター、リチャード・ロジャース といったコンポーザーに心酔している。もちろん僕もその一人である。この歌は間違いなく客席のボーカルファンの心を掴んだの ではないか。少なくとも僕のハートはわしづかみにされ、野間さんの右手人差し指と中指の間からは僕の右心室の肉壁がムギュっと顔を のぞかせていた(あくまでイメージです)。さてお次は両雄ポーターへの義理立て「night and day」。なんともうれしい選曲にすっかり 気分よくなり酒も進む。「baby wan't you please come home」では質の高いブルースを演じてくれた。パワフルなシャウトは本職ブルースシンガー顔負け。 相乗効果で、トリオもかなりノってきた。このトリオはボーカルのバックをとらせたら名古屋一だ(と勝手に思っている)! 様々なレパートリーを持つ野間さん。今度は映画「my fair lady」よりお馴染みの「on the street where you live」。 映画の中では一番好きな曲らしく、豊かな声量で情感こめて歌い上げる。そして次の曲のMCを聴いて僕は色めきだった。 「wrap your troubles in dreams」、僕の最も好きな歌のひとつだ。昔、落ち込んでいる時にビングクロスビーの歌に癒された想い出がある。 なかなか演奏されることのないこの曲をこんな場面で聴けるとは・・・。ジーンときてしまった。 その感動のまま次の「swanee」に突入。ガーシュインの出世作でこれまた僕の大好物。そしてこの曲も普段あまりライブで聴くことはない曲だ。 バースから丁寧に歌う野間さん。ノスタルジックな哀愁漂うバースから、一気にアップテンポのテーマへ。そして力強くシャウト。 ガーシュインも天国でこういう風に歌ってもらいたいと思っているに違いない。 ママさんもノリノリでカウンターで跳ね上がって手拍子をしている。 ここで1セット目終了。息もつかぬうちに、といった感じだった。 今日の客席はほぼ満席。昨年リリースされたニューアルバムが飛ぶように売れている。

野間さん さて休憩タイムで賑やかにおしゃべりに興じる客席をまたステージに釘付けにするべく2セット目のトリオ演奏が始まった。 「caravan」ともう一曲しっとりした曲を演奏。後藤さんのピアノ、北川さんのベース、マスターのドラムに、ざわついていた客席の視線がまた ステージに戻ってきて野間さんをお迎えする準備が整っていく。そして野間さんが登場して1曲目が始まった。ちょっと自信ないが確か ナットキングコールの「l-o-v-e」だったような・・・。いずれにしろ良く耳にするスタンダードナンバーであることには違いない。 2曲目は「amapola」。僕はかなりいい感じに酔っており、野間さんの歌が面白いほど心に響いてくる。もう、ふところ全開である。 そのせいか、普段ならどうしてもジュリーロンドンのハスキーな歌が浮かんできてしまう「cry me a river」も、この時は不思議と ジュリーは僕の頭の中でささやくことはなかった。野間節の勝利である。「just one of those things」。野間さんは義理堅い人だ。 先の「swanee」でガーシュインを2曲歌ったことになるが、天国で2人が喧嘩しないようにここで「2曲目」のポーターを披露。 そしてこの曲も「swanee」同様に静かなバースから歌い上げていく。偉大なコンポーザーに敬意を表した素晴らしい パフォーマンスだった。お次の「root66」はノリノリのかっこいい演奏をバックにのびのびとシャウトする。この歌、きっと歌っていて 本当に気持ちいいんだろーなーと思わせてくれた。ガンガン盛り上がっていく客席にダメを押すかのように「alexander's ragtime band」が 陽気に始まった。これまた手や足が勝手に動いてしまうくらいの楽しい演奏。客席も完全にひとつになっていた。ものすごいテンションのまま 2セット目が滞りなく終了した。そして、そのテンションは3倍くらい膨れ上がって子供のようにアンコールの「おねだり」を始める。 安藤さん ここでひとつハプニングが!「身近なピアニスト」と紹介され、後藤さんと交代した安藤さん、実は野間さんのダンナ様であった。 大学時代のジャズ研の先輩とのこと。お二人でクラブに出演することも多いという。なんと行っても、自分のレパートリーとそのキーをすべて 把握していて譜面もリハーサルも不要。野間さんにとっては最高のピアニストである。これで一層の盛り上がりが確約された。 曲は「on the sunny side of the street」、さー頼むぞー!と言わんばかりに客席からも大歓声が飛んでくる。そででタバコをくゆらせて聴いている後藤さんも楽しそうだ。 にこやかにピアノを弾く安藤さんもまた楽しそう。個人的には、このまま100コーラスくらい続いてほしかったなー。 やはりライブのアンコールのはこうでなきゃね。さて一段落してからCDを購入して、打上げになだれ込む。 野間さん 残念ながら北川さんが急用ができて参加できなくなってしまったようだ。野間さんは実は無類のお酒好きである。 そして非常に明るい酒だ。周りが楽しくないと自分も楽しくないと言う野間さん。ダンナさんを交えて打ち上げでもエンターテナーぶりを発揮していた。 そういえば打上げの最中、常連の岐阜のおっちゃんから早速ライブの感想がBAGUボードに書き込まれていた。 それを見た野間さん、感激してその場で返信を打ち出した。岐阜のおっちゃんビックリしただろーなー。 マスターもこの日は絶好調だ。ライブの良し悪しは打ち上げの時のマスターの酔い方でわかる。 今日のマスターから察するに、この2002年最初のスペシャルライブは100点満点中、120点くらいはいっているはずだ。 しかしここまで打上げに付き合ってくれるボーカリストも珍しい。違う意味でも野間フリークになってしまった。 翌日(というよりもう数時間後)に仕事を控えていた僕とみっちゃんは後ろ髪ひかれる思い(いつものこと)で岐路につく。 野間さん、今CD聴いてますが最高です。次回名古屋方面にお越しの際はまた聴きにいきますのでよろしくお願いします。

記念撮影
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