啓蟄(けいちつ)ライブ

斎藤4

斎藤さん 今日は「啓蟄」(けいちつ)。冬ごもりしていた虫たちが地中から這い出してくるといわれる日である。 毎年のことであるが、僕は天気予報で「啓蟄」という言葉を耳にした瞬間に、体の中のスイッチがカチッと音をたてて「春」に切り替わる。 それ以降は、どんなに寒い日が続いたとしても「寒い春」ということになるわけだ。 この日は寒風ふきすさぶ「どえれーサブい春」のなか久々に斎藤先生のライブに向かう。 斎藤昌彦スペシャルバンドは毎月必ず出演するレギュラーバンドのひとつであるが、何故か僕は3ヶ月ぶり。 うかつにもこの冬、2度風邪をひいて2度BAGUライブを欠席してしまったが、2度とも斎藤先生のライブだったのだ。 BAGUに到着するとまさに斎藤先生、そして小森さんと大男2人が仁王立ち。ちょっと窮屈そうなステージからは、ほどなく「it could happen to you」が響いてきた。 ゴリゴリ吹きまくる豪快な斎藤スタイルもよいが、こういうミディアムテンポのスタンダードを小気味良くブローする斎藤先生も好きである。 僕の3ヶ月のブランクはこの1曲で完全に埋めつくされた。「blue monk」では、これでもかという位こてこてのブルーステナーを熱演。 店内かなりイイ雰囲気になってきたところでギターの小森さんをフューチャーして「body and soul」。この演奏途中、ちょうど小森さんのソロの時に突然カンペイさんが カウンターにやってきて「照明が眩しい、絞って!」と目をパチパチさせながらうったえた。こういうハプニングもレギュラーライブにはつきものである。 照明が絞られてちょっと暗くなったステージで、1セット目最後の曲、マイルスの「four」がはじまった。 客席にはマスターのお弟子さんで美形女性ドラマーの水野昭美さん(教師)の姿も見える。どうも学校の先生仲間も一緒のようである。 休憩時間、本日の「純正岐阜バンド」もそこに合流して、かなりの盛り上がりを見せているため2セット目もかなり期待できるぞー!

カンペイさん&マコちゃん 「secret love」、意外な曲で2セット目が幕を開けた。映画「カラミティー・ジェーン」の主題歌で主演のドリス・デイが歌ってヒットさせた曲。 いわゆる歌もので、インストで聴くことはめったに無い。大好きなこの曲をテナーのカルテットでやってくれるとあって、しばしビールのグラスを置いて 聴き入ってしまった。GOOD!GOOD!GOOD!、ラテンタッチのアレンジがまた素晴らしく、個人的には本日のベストパフォーマンス賞を授与したいくらいのいい演奏だった。 さて2曲目は「水野!やれー!」というマスターの鶴の声で水野さんの飛び入りが決定。そして水野さんの同僚教師で一緒に遊びにきていた女性ベーシストも 「一曲やりゃー!」というカンペイさんの一声でステージに上がるかと思いきや・・・。「えっ、私ですか?」と少々戸惑い気味。 「誰も巧いなんて思っとらへんで大丈夫だよ。こやー」と笑うカンペイさん。しかし結局「私はちょっと無理です。ごめんなさい」と丁重に辞退されてしまった。 残念である。きっと実力はあるんだろうが、いきなりのことでビックリしたのだろう。今度遊びにきた時はきっと水野さんとの「female teacher's rythem section」が実現することを 期待してせっせとBAGUに通うことにしよう。再びマスターが戻り、「round about midnight」。斎藤先生はここぞとばかりに情感たっぷりに吹きまくる。もうぶっ倒れんばかりに・・・。 持ち味ですねー。いいですねー。本日最後は「st. thomas」、当然マスターのドラムを全面にフューチャーしての演奏となる。 まさに「啓蟄」の日の締めくくりにはぴったりのハッピーな演奏。 この「st. thomas」を聴いてまだ穴から這い出してこない虫がいたら、僕が責任をもってほじくりだしましょう。 BAGUにもとうとう「春」がやってきました。お楽しみはこれからですよ、みなさん。

水野さん マスター
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