Body & Soul

学さん

小森さん 今晩も学さんのテーマともいえるマイルスの「sippin' at bells」でスタート。 僕が初めてジャズを聴く人をバグに連れてくるとしたら迷わず鈴木学カルテットを選ぶであろう。 ジャズの心地よさ、激しさ、バランス、色んな意味で「説得力」があり、また足を運びたくなること うけあいだからだ。 「you've changed」、これもお得意のスタンダード。今日は、鈴木学を聴きたくてやってきたお客様がいた。 なにを隠そう広井さんである。別名「岐阜のおっちゃん」、岐阜・名古屋はもちろんのこと、 東京方面のジャズクラブにも頻繁に足を運び様々なミュージシャンと接触、この辺りでは有名なジャズフリークで 僕もいろいろと教わることが多い。そして「おっちゃん」は特にテナーにはうるさいのだ。 お気に入りは「岡淳」「竹内直」「緑川英徳」といったところである。 今日は「おっちゃん」にとって、学さん初体験となった。さて、メガネの奥の柔和な目に学さんはどう写ったか・・・。 興味のある方は、BAGUボードの記事bQ37をご覧あれ! 「body and soul」、とても思い入れのある曲だ。僕には大学進学を目指していた受験生時代があった。 どんな受験生だったかというと、ジャズの好きな、とくにコールマンホーキンスが好きな受験生だった。 しかし、残念ながら当時の日本には「コールマンホーキンスが好きな順に入れてくれる大学」は無かったので それなりに「JAZZ」以外の科目も勉強しなくてはならなかった。今思うとバカバカしいのだが、受験生という のは何かにつけてゲンをかつぎたがるものである。僕も、受験が約2ヵ月後にせまった12月の寒い夜、コールマンホーキンスを 聞きながらマンガを読んでいた時(勉強しろよ!)、ふと「このまま来る日も来る日もホークを聴き続ければきっと大学に受かる! そうだ、そうに違いない。そのかわり1日でも聴くのをさぼったら落ちる!」という妙な強迫観念にとらわれてしまったのだ。 とりあえずお気に入りの2曲を選んでカセットテープに録音し、毎日聞き続けた。1曲は「wrap your troubles in dreams」、 そしてもう1曲が有名なメトロノームオールスターズの「body and soul」だったのだ。 この曲を聴くと、いつも受験生時代を想いだす。とくに学さんのテナーはホークの流れをくむ、僕ごのみの野太い音なのでなおさらだ。 お次の「arab arab」で1セット目終了。

鈴木4 2セット目は「stella by starlight」でスタート。小森さんのギターがいつもと違う。イバニーズのSGっぽいモデルで、 黒のボディーが渋くかっこイイ。ピカピカだったので新品かと思いきや、お蔵入りしていたやつをひっぱり出してきたとのこと。 ギターは違えど、いつもの先鋭的な音と、アグレッシブなスタイルは変わらない。今日もゴリゴリ弾き倒し、ついつい酒を飲む手を 休めてステージに縛りつけられてしまった。小森さんは長身、スキンヘッドという独特な風貌でステージ上ではひときわ目立つ。 そしてファッションも独特・・・。特に帽子にはこだわりがあるようだ。鈴木学カルテットは小森さんの帽子に注目してみるのも 面白い。2曲目は「solar」。今日は1曲あたりの演奏時間が大変長ーい、濃いライブとなった。各人が思う存分、これでもかって 位ソロをとる。そして「lonelysome days」。ハハハッ、僕の好きな学さんのオリジナル曲で、前回はリクエストしてやってもらったが、 今日はリクエストの必要無し。最後はジミーヒースの「for minor's only」で締める。予定時間をかなりオーバーする熱いライブであった。 ライブが終わって間もなく、フラッと北川さんが遊びにやってきて、学さんとなにやら熱っぽく語っている。 そしてミュージシャンもみな引き上げて、北川さん、マスターと話している時、ふっと川島哲郎の話が出た。 二人は後藤浩二トリオで1月に川島さんと競演している。突然、北川さんが「よし!川島くんBAGUでやろう!」と言ったかと思うと いきなり川島さんにTEL。残念ながら不在であったが、ジャズメンのスケジュールはこうやって決まっていくのか・・・とその現場を 目の当たりにして妙に納得してしまった。川島さんはかつてアマチュア時代、名古屋を拠点に活動をしていたことがある。 ひょっとしたら学さんのことも知っているかもしれない。スタイルをまったく異にするこの二人、聴き比べてみるのもおもしろいかも。

学ぶ 飯沼さん
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