雨の由川カルテット

由川4+kanco

由川4 由川4には「雨のジンクス」がつきまとうが、今日の朝方は珍しく「晴れ」。 ところが昼休み、社員食堂から眺める岐阜の空は何とも怪しい雲行きで、ジンクスをジンクスたらしめん とする「何か不思議な力」がひたひたとこの街に近づいているようだった。 3時の休憩時間にいたっては、リフレッシュルームから眺める空は今にも泣き出さんばかりに「雨の色」をたたえている。 僕は心のなかで「こうでなくちゃ!」と微笑んだ。その瞬間、雨雲の向こうの「不思議な力」がウインクしてくれたような気が・・・。 定時を過ぎて会社を出た時には、しっかり雨が降っており「今日は由川さんだから」という理由でカバンの中に忍ばせていた 折りたたみ傘が役に立った。1曲目は「bag's groove」、この店のテーマソングである。こういった濃いブルースでのオープニングは 由川カルテットでは珍しい。続いては「but not for me」。いつもの由川4ならこちらがオープニングになるであろう。 構成の妙を味あわせてくれた2曲を終えて、岩田さんがいつものように手帳(ネタ帳)を覗き込みながら、曲紹介をする。 次曲紹介の声の裏ですでに渋いギターソロが奏でられていた。「yesterdays」、ジェロームカーンの何とも切ないバラード。 由川さんを全面的にフューチャーして、珍しくベース、ドラムスとのギタートリオで演奏。おやっ、トリオってもしかしてBAGUでは 初めてでは・・・。中根くんの北さんばりのベースワークがいい味を出している(隠し味?)。 この曲の途中で、Kancoちゃんがご来店。今日は渋滞に巻き込まれたとのことで3曲分の遅刻。 そんな中、ステージからは涼しげなボサノバが届いた。なんて曲だろう。オリジナルかな? 帰宅後、IMPROVISEの掲示板にQ&Aを書き込んだ結果、早速由川さんから回答カキコが。 布川俊樹のオリジナルで「musaisyoku」という曲らしい。初チャレンジということで、由川さんにとっては 少々納得のいかない演奏だったらしいが、心地良さはしっかり伝わってきた。 このセット最後は「night in Tunisia」。サッカーW杯1次リーグで日本が対戦する相手国である。 いかにもチュニジア選手が元気になりそうな曲であるため、開催期間中は封印した方がよかろう。 中野さんのソロにカウンターで聞いていたマスターも思わず「ヨーッ、ナカノー!」と声をかける。

kancoちゃん 今日はKancoちゃんのお友達がカウンターに座っていた。わざわざ豊田市から道に迷いまくってたどり着いたという。 Kancoちゃんとは、「佐山雅弘(p)ファンつながり」とのこと。「マスターも何か楽器やられるんですか?」 と聞いていたので、BAGUの予備知識はゼロで純粋にKancoちゃんを見にいらっっしゃったお客様であろう。 ということはマスターが「悪代官」だということもバレていないということだ。まあ、Kancoちゃんを追っかけて いればいずれどこかでタイコをたたいている悪代官に遭遇することは時間の問題である。 2セット目のオープニング「shadow of your smile」は岩田さんの綺麗なピアノで始まった。外は雨、落ち着いたボサノバが似合う。 さて、ここでKancoちゃん登場。結局1セット目は「歌抜きセット」となったため、これが本日1曲目となる。 まずは十八番「taking a chance on love」でにぎやかにスタート。緑の季節にあわせてか、原色のグリーンの衣装で、恐らく何十回と 歌っているであろうこのレパートリーを余裕たっぷりにパフォーマンス。BAGUのステージでも毎回必ず聞かせてくれる 定番であるが、毎回着実に巧くなっている。続いては「recard bossa nova」。今日は客席で僕らと一緒に演奏を楽しむマスターが ミニミニマラカスを振り回したり、鼻に突っ込んだり(笑)して一緒にボサのリズムを刻んでいる。 ギターとのDUOでバースから歌うのはガーシュインの「someone to watch over me」。Kancoちゃんは 由川さんにぴったり寄り添ってバースを綴っていく。柔らかなギターでつつまれながら・・・。 この時の由川さんはまさに「やさしき伴侶」そのものだ。前回に続いての披露となったが、いい演奏である。 ミニーリパートンの「loving you」も、かなり歌いこみを重ねているようで前回より余裕があった。 軽快なボサノバ演奏をバックに、楽しげに演奏されることが多い「the day of wine and roses」が次の曲。 映画を観た方はおわかりと思うが、この歌はかなり悲惨なやりきれない人間ドラマを孕んでおり、 綺麗なメロディーと、映画の内容のギャップがまたこの歌の「魅力」ともなっている。 フト気づくと目の前の焼酎のボトルが残り少なくなっていた。今晩はジャックレモンよろしく、「もう1本」注文することになるのだろうか。 でもちょっと控えようかな・・・(弱気)。 「as time gose by」、映画の主題歌が続く。ギターはあくまでオールドスタイルでコードを刻んでおり、いい雰囲気になってきた。 こちらは思わずグラスの「しそ焼酎ロック」が一瞬琥珀色に見え、もうすっかりボギー気分でクッとあおると、善良なもう一人の僕が耳元でささやいた。

「おいおい、酒バラ聞きながら酒控えるって決心したんじゃないのかい?」
「そんな昔のことは憶えてないね」
「じゃあ今晩もまたボトル追加かい?」
「そんな先のことはわからないさ」

単なるアホである。とりあえずKancoちゃんの瞳に乾杯!というわけであれよあれよという間にラストソング。 「night and day」で華々しく本日のステージが閉幕。前回マスターに「エロい」と評された由川さんのギターは今日も「エロ」かった。 特に「someone to watch over me」は、○○○が△△△するぐらい「エロエロ」でしたよ(ウッ!恥ずかしくて活字にできない)。

由川さん 岩田さん&中根くん
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