リズママ 華麗にデビュー!

リズ

知ってる人は知っている、知らない人は憶えてね
いよいよ地元岐阜柳ヶ瀬のベテラン歌姫がBAGUデビューを果たした。 歌姫の名は、井田みゆきさん。柳ヶ瀬のクラブ「リズ」のママさんで、地元ではちょいと有名なお姉さん。 そしてBAGUの超常連さんでもある。 店が引けてイイ調子に酔っているリズママさんがBAGUに流れてきてドッカンドッカン盛り上がって いる場面に何度遭遇したことか(笑)。 その豊富な声量と見た目通りのソウルフルな歌唱はマスターも認めるところで、ダンスバンドなど スケジュールに乗らない「営業」の仕事では、リズママをボーカリストとして呼び寄せて一緒に仕事をすることもしばしば。 大きな舞台としては過去ナベサダなど本邦のメジャーどころも多数出演した「長良川ジャズフェスティバル」という祭典に 地元バンドのボーカリストとして出演暦があり、岐阜のジャズを大いにアピールしたと伝え聞いている。 因みにこの時のドラムスはクロちゃんだったらしい。

中山さんとの出会い
最近、そのリズママの歌が偶然中山さんの耳にとまった。中山さんは即座に「ダイヤの原石」と判断し、自ら「歌」の手ほどき買って出る。 そしてレッスンのようなものが始まったわけである。 今日のデビューライブは

  「何とかみゆきちゃんをいい歌い手にしたい」

という中山さんの熱い気持ちと、それに応えたリズママのやる気が実を結んだ結果だと言ってもよい。

BAGU、大混乱!
想像はしていたが今日は凄いお客さんだった。なにせ「リズ」の常連さんと「BAGU」の常連さんが一同に会してしまったからだ。 そんなわけでBAGUはそりゃーもう大騒ぎ!まあ、柳ヶ瀬のプリンスとプリンセス(?)の共演だから仕方ないか(笑)。 なにはともあれママさん、シモくん、スミくんご苦労さま!

おや?おとなしい。
演奏が始まった。このライブを「1日」に例えるなら、中山さんのオープニングテーマである1.は朝のラジオ体操のようなもの。 「さあ目を覚ませ(酔いは醒ますな)!今日も始まったぜー!」。ラジオ体操第一、第二が済んで出席カードに印をもらったとこ ろで、いよいよリズママご登場。得意の3.で好調な滑り出しをみせた。それにしても応援が凄まじい。 「みゆきちゃん〜、みゆきちゃん〜」の大コールが起こる。ところが少々緊張しているのか、MCは曲名を紹介するのみで 淡々とライブは進んでいく。おや?いつものリズママのノリとちがうぞ。歌はベテラン3名の好サポートを得て持ち味を存分に 出しているが、何か物足りない気がした。まあ、「1日」のうち午前中なんてものはまだ寝ぼけ気味で本調子が出ないものだ。 お昼休みのチャイムである7.が鳴って、1セット目終了。


first set

1.nice shot (trio)
2.????? (trio)
3.you'd be so nice to come home to
4.that old feeling
5.lullaby of birdland
6.all of me
7.swingin' blues (trio)
中山さん&吉田さん

猿渡さん

second set

1.midnight cat (trio)
2.midsummer fruit (trio)
3.'s wonderful
4.fly me to the moon
5.summertime
6.autumn leaves
7.on the sunnyside of the street
8.be loved you (trio)
9.doodlin' (trio)
10.on the sunnyside of the street (an encore)

さあ、昼飯もたっぷり食べたし、いっちょやったるかい!
午後一番は、中山さんのオリジナルでスタート。これが、すこぶるカッコイイ曲だ。 コンポーザー中山静雄ここにあり!もうすっかりおなじみの2.は完全に中山さんのものに なっている。僕の頭の中では桑田の声はもう聴こえてこない。3.からリズママがステージへ。 おや?明らかに1セット目とは雰囲気が違うぞ。緊張もすっかりとれ、完全にお・め・ざ・め! そう、お昼休みにたーぷりご飯(お酒)を食べたようだ。

  「静雄ちゃん、次何歌うんだっけ?ハハハハッ!」

完全に本調子を取り戻し、MCも歌もより滑らかになってきた。これでこそリズママだ! 4,5,6,7と、恐らく日本で好きなスタンダード投票をしたらすべて10位以内に入りそうな人気曲を 惜しげもなく披露して、物凄い盛り上がりのなか一旦ステージをおりる。

今日ももう夕暮れ時かな。働くおじさん3人ももうひと頑張りすれば、楽しいアフターファイブがやってくる。 8.は再び中山さんのオリジナル。ビリーホリデーの「奇妙な果実」を彷彿とさせる何ともやりきれないメロディーが 僕の胸をかきむしる。中山バンドの仕上げは勿論9.。さあ、猿渡さんに最後の大仕事が廻ってきたぞ。 しかし、まだまだ腱鞘炎が完治していない状態である。今日も肩で息をしながらの熱演のさなか、 アイコンタクトで中山さんにソロを渡そうとしたそのときだった。

  「俺、トイレ行ってくる。猿渡、もうちょっと叩いとれ」

と言ってそのままトイレへ。店内大爆笑のなか、そのままソロを続けて用足しを終えた中山さんに もう一度アイコンタクト。今度は「哀願」を含んでいる。ニコッと悪戯っぽい笑みを浮かべて中山さんがソロを引き取った。 その瞬間、割れんばかりの大拍手とかけ声がかかった。もしこれが演出だとしたらこのトリオはとんでもない役者ぞろいである。

アンコール、そしてアルコール・・・
アンコールは、「今日歌った中から良かったやつをもう一度歌います」という趣向。 ママからの強いリクエストで10.に決まった。打ち上げは、終始「静雄ちゃん」と「リズママ」のペースで盛り上がっていく。 中山さんはリズママにこう言った。「少しずつじっくり仕上げていこう」と。このライブでもたった1小節の解釈をめぐって、 その解決に2人で2日間という時間を費やした部分もあると聞いた。とてつもないこだわりである。 中山さんがボーカリストを育てるというのは、こういうことなのだ。一切の妥協は無い。

ふと気づくと中山さんと、リズママが僕らを置いて2人でずーっと遠くの世界に行ってしまっていた。 真横に座っているのにである(意味はお分かりですね)。もう、追いつけないと判断した僕とみっちゃんは ここでドロップアウト。ここでホントの意味での「1日」が終わった。明日の目覚めは残念ながらラジオ体操ではなく、 無味乾燥な目覚まし時計の音である。最後に猿渡さんのリズママ評を紹介しておこう。

  「これでステージングを勉強すれば、名古屋の本職シンガーを脅かす存在になる!」

遅れて来た大型新人「井田みゆき」に注目あれ!

リズ リズ


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