リクエスト即応プロジェクト

水野さん

もうすっかりBAGUレギュラーの座を不動のものにした感のある「プロジェクトX」であるが、今日はトランペットの長瀬さんが 抜けた1ホーンカルテットという布陣である。カンペイさんをフューチャーしてまずは1.で肩ならし。 ための効いた相変わらずのブルージーな演奏で今日もカンペイさんは絶好調だ。リーダー水野さんのドラミングもいい。

今日のキーマン・・・「ジャジール」
さて、今日はカウンターで、ある賑やかなお客様がライブを楽しんでいた。お仕事の関係でブラジルに赴任しており、3年ぶりにBAGUに 顔を出したという、かつての常連さんである。そして、彼はブラジルの友人を日本に連れてきていた。その名も「ジャジール」。 僕の隣で英語とポルトガル語でしきりに何か話しているが、その意味はさっぱりわからない。とにかく二人とも楽しそうで上機嫌だ。 3.から辻田くんが入る。このバンドで唯一の学生(ニュースタの貴公子)も来春には卒業である。 しかし、このバンドに所属してさえくれていれば定期的にその容姿とは裏腹の野太く力強いテナーを聴けるわけだ。 水野さんのリム・ショットがかなり効果的で、ラテン色が横溢しているこの曲、ジャジールは極東の黄色い種族が奏でるボサノバに 興味津々といった感じで聴き入っていた。ブラジル帰りのKさんはベースとピアノにしきりに反応している。 カンペイさんに対しては「昔よりよくなってる。心に響いてくる。」といって感激しきり。 そして、このバンドの特徴のひとつとして「チャレンジャースピリット」が挙げられる。 4.は、そんな闘争心にあふれた素晴らしい出来だった。

板の間の娘?
ここまでの演奏にかなり興奮気味のブラジルのお二人であるが、ここでいよいよリクエストの声がかかる。 ジャジールのたってのリクエストで、5.が演奏されることとなった。ゲッツばりのテナーに驚き思わず ジャジールの体が揺れる。そして思わずかかる「all right!」のかけ声。どうだ!自分が演奏している わけでもないのに「日本人だってこんなにいいラテンのリズムを刻めるんだぞ〜!」と、ちょっと誇らしげな気持ちになってしまった。 演奏が終わったあと残り1曲を残して、思わぬ非常事態発生。カンペイさんがカウンターのブラジル2人組に拉致されてしまったのだ。

  「藤井さん!もう演奏は若い連中にまかせてこっちで一緒に飲もう!」

2人にがっちりガードされてカウンターに軟禁状態のカンペイさん。結局カンペイさん抜きで6.がはじまった。 そして、カンペイさんのソロパートがやってきてしまった。 バックの3人の演奏がむなしく響くなか、ピアノは1音もたてることなく曲が進んでいく。たまりかねたリーダー水野さん。

  「カンペイさーん!お願いしまーす。」と懇願するも、
  「もう藤井さんの演奏は終わり!そっちで勝手にやってくれ!」とブラジル2人組みに跳ね返される。

珍しいハプニングだったが、店内は大うけで、僕も思わず笑ってしまった。見事なライブジャックだ。


first set

1.yearnin'
2.i want a little girl
3.manha de carnaval
4.footprints
5.garota the Ipanema
6.love
辻田くん&水野さん
ニュースタの貴公子ガンバル!

市橋さん&水野さん
インプロヴァイズの市橋さん

second set

1.recard bossa nova (p : iwata-san)
2.autumn leaves (ds : gori-san)
3.wave
4.a nightingale sang in berkeley square
5.fly me to the moon
6.five spot after dark

ゲスト & リクエスト合戦
2セット目も、カンペイさんの軟禁は続いている。というわけで、フラリと遊びにきていたピアニスト岩田さんの出番となった。 そしてこれまたボサノバのリズム。これは、ブラジリアンの耳をステージに引き付けておいて、その間に カンペイさんを奪還しようという巧妙な作戦なのか・・・。案の定、カンペイさんはカウンターから解放された。 そして今度は水野さんが、客席に下がった。そう、これまた客として遊びにきていた可愛い後輩「ゴリさん」を呼び寄せ 1曲試練を与えたというわけ。定期演奏会まじかの彼は、「やばいっすよ〜」とテレながらも何とか無難にこなしている。 その後もリクエストは続く。彼らはアマチュアとはいえ、色んなところで日夜セッションを繰り返しているツワモノぞろい。 リクエストを貰ったってまごまごしたりしない。すべてOKだ。 これはBAGUでレギュラーを張る上では、非常に重要なポイントであり、今日彼らのリクエスト即応ぶりを見てその底力を 改めて確認できた。とはいえ、リハーサルを重ねて準備してきた曲を披露したいという気持ちは強いのは当たり前。 リクエストの合間にうまく織り交ぜながらセットを作っていく。来月の出演も既に決まっており、多忙な師匠のスキ間を埋める 水野昭美をプロジェクトX。リクエストもよいが、次回はじっくり吟味された、いつものように挑戦的なリハーサル曲をたくさん 披露してもらおう。そして今日は、思い切り盛り上げてくれたジャジールとKさんにも拍手を贈りたい。

ゴリさん&カンペイさん
間違い探し その1
水野さん&岩田さん
間違い探し その2


戻る