ムチムチラテン ムーチョ!

鈴木さんご夫婦

大抜擢
鈴木学カルテットのベーシストはこのところずっと飯沼さんが務めているが、 今回は飯沼さんの都合がつかなかったようだ。ベース未定状態のなか、 誰が弦を弾くのか興味津々でBAGUへ向かう。 そこで対面した「ベースマンX」は、何とリーベのムラムラ河村くんであった。 学さんはきっと大学の後輩である吉岡さんを連れてくるだろうとの僕の予想は見事にハズレたわけだ。 同時に地元の伸び盛りの若手を候補に入れていなかったことをちょっぴり自戒。 猿渡泰幸トリオのベーシストとして週2日ハコの仕事もこなす河村くんは、あの北川さんの門下生。 いよいよプロのフロントのバックを務めるまでになったのだ。
ブラジル版・・・シリーズ
チカさんのボサノバをサポートする関係上、このところフルートを持つことが多い学さんであるが、 本日はオープニングからフルート&ラテン乗りで登場。ベタなタイトルに少々照れながらも意を決して曲紹介(笑)。 続いてはテナーに持ち替え、例によってよく歌う「真正マナブ節」を披露。 このカルテットのサウンドに欠かせない小森さんのギターも小気味良く、もちろん河村くんのベースも堂々としたものだった!

奥方チカさんは、本日も第一声はジョビンの涼しげなボサノバ。絶対期待を裏切らないこの歌声、 今日もカウンターのチカさん初体験のお客様がその歌に敏感な反応をしめしていた。 御得意の1−5.は、MCで意外な日本な日本ヒット曲にたとえられる。

  「えー、次の曲は私が勝手にブラジル版「神田川」と呼んでる曲です」

なんじゃそりゃ?という感じだったが後で聞いてみたら、両者は「主人公が貧しい」というキーワードで結びつくそうだ。 ブラジルで「アマゾン川」というタイトルの極貧同棲生活を描いた歌を出したらヒットするかな。

  「三畳一間の小さな下宿(um cantinho)〜♪窓の下にはアマゾン川(rio de amazon)〜♪」だめだこりゃ・・・

もちろん4.もよい。スタンダードとラテンで、器用にスイッチをカチリと切り替え、いつも通り まったく飽きのこない構成となっている。学さんもフルート、テナーでやはりスイッチをカチリ! そして今日は「音のコンビニ」ならぬ、「音の南米縦断旅行」に連れてってもらった。 6.はスペイン語で歌う「ムチムチ?」のラテン・ナンバー。 哀感漂うメロディーに巻き舌の流暢なスペイン語が乗っかるディープな世界。うーん、かなりイケてる! 関の「プラッサ11」で飲んだくれる小森さんだけに、ラテン系は得意中の得意。今日はエレアコじゃなかったけど心地よい バッキングに変わりなし。最後は僕の大好きなスタンダードをサラリと歌ってくれた。学さんのテナーがこれまたGOOD!


first set

1.rio romance
2.how deep is the ocean
3.triste (vo)
4.you'd be so nice to come home to (vo)
5.corcovado (vo)
6.sabor a mi (vo)
7.give me the simple life (vo)
河村くん
不動明か? いや、ムラムラです!

小森さん&猿渡さん
絶好調のお二人です

second set

1.for minor's only
2.i wish i knew
3.all of me (vo)
4.dindi (vo)
5.ain't misbehavin' (vo)
6.over the rainbow (vo)
7.chega de saudade

学サウンドここにあり
2セット目は・・・でました十八番。 いやはや激しいです、今日も。これぞ、学さんの音! 河村くんは素晴らしいベースソロを展開して、「リーベに河村あり」と自ら演奏で主張する。 2.ではフルートを手にとってボサノバ・アレンジで攻めてきた。 今日の鈴木夫妻は、憎たらしいくらい僕のツボを突いてくる(笑)。 小森さんとのデュオで歌われるバースが絶品の4.は何度聴いてもいい。 チカさんには失礼かもしれないが、今日も目を閉じて「今ステージに立ってるのはシルビア・テレスだ!絶対そうだ!」」 と自分に暗示をかけて勝手にトリップさせていただいた。
「虹の彼方に」普及推進委員会
チカさんの上手さと、学さんの歌伴テナーの心地よさが凝縮された大スタンダード6.はある意味今日のクライマックス。 三菱の車のCMで流れる元ちとせのかなり特徴的なバージョンがあるが、猿渡さんに言わせると、

  「あのCMはウルセー!オレはチャンネル替える!」

と一刀両断にされてしまう。まあ、この歌は星の数ほど歌われているからヴァージョンによって好き嫌いの分かれるところ だがチカさんは、

  「基本に戻って、これはスタンダードジャズだってことを微力ながら広めていきたい」

と高らかに宣言!事実、お手本のような歌唱。こんなにじっくり聴かせてくれたのは、中本マリさん以来だ。 「CMはウルセー」と毒づいた猿渡さんも、ピアニシモからフォルテシモまで、ダイナミクスの妙を存分に発揮した熟練の歌伴 でドラマチックに盛り上げる。いやはや恐れ入りました。 そして、ラストはやはり・・・。礼に始まり礼に終わるのが武士道精神とするなら、ジョビンに始まりジョビンに終わるがボサ道精神だ(ホントかよ)。 ボサ道を極めるチカさんはやはりその精神にのっとり今日も7.で締めくくってくれた。

毎回、新鮮な驚きを提供してくれるこのグループ。次回はどんなネタで僕のツボをくすぐってくれるのか。 ひょっとして、次回いよいよ「あの曲」が披露されるかな?

チカさん&学さん
ムチムチラテンはおまかせ!
小森さん
今日も飛ばしてまっせー!


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