Hotter Than July

弥生3月夏より熱い!COOLでHIPなバースデー!

神谷えりちゃん
まずは摂さん、おかえりなさい!
今日のスーパー・スペシャルライブは、何を隠そう摂さんがセッティングしてくれたもの。 かつてインフィニットに在籍していた頃は、毎年この地を訪れており岐阜における摂人気は 絶大だ。特にBAGUのママさんの摂ファンぶりは尋常ではない。 ママの頭の中ではキムタクとTOKUと同列に並んでいるほど。 今日はそんな摂さんが素敵な仲間と供に、ここ柳ヶ瀬BAGUに帰ってきてくれた。
ねえさん、ようこそ!
一方、本日の主役「神谷えり」さんは初のBAGU出演。様々なフィールドで活躍するウワサのシンガーで、 ラブリー、スターアイズなど名古屋でのライブも多く、今やこの地方でもすっかりお馴染みの存在。 先日3月17日に誕生日を迎え、その日からこの最強トリオをバックにバースデーツアーを行っている。 ヴオーカルファンの多いBAGU常連さんにとってはまさに待ち焦がれた歌姫であり、僕もそのなかの一人。 BAGUボードには、ツアーを全て追いかけているGinyさんから連夜の興奮を伝える書き込みもあり、 みんなの期待も最高潮。今日は、えりねえさんの追っかけリピーター軍団とBAGU常連さんが入り乱れて、 店内は異様な熱気に包まれている。
奥山さんおひさしぶり!伊藤さんはじめまして!
奥山さんも岐阜ではお馴染みのミュージシャン。僕は寺井尚子さんのバンドで何度かその演奏に触れているが 「ラフな格好」の奥山さんは初めて。更にキーボーディスト奥山勝も初体験である。今日は一味違ったプレイが飛び出すものと確信して ワクワクしながら登場を待つ。そして伊藤さんは僕にとって未知のベーシスト(ファンに怒られそう)。 例によってホームページでその人となりを事前チェック。 コンテンツにはデラルス、横山達治といった名前が溢れておりラテンの匂いがぷんぷん。 文字通り「ラテン野郎」という名のバンドにも参加。お祭りノリが大いに期待できる。

せっちゃん
歌うドラマー藤井摂!
伊藤さん
ラテン野郎初登場、伊藤寛泰!
1−1.Capullito de Aleli
いきなりガツンと殴られたようなオープニング。まさに今宵これから「起こる」ことを告知するにふさわしい演奏だった。 ラテンの超スタンダードを、エルナン・ロペス・ヌッサのピアノ・バージョンでガンガン飛ばす。 ラテン音楽にルーツを持つこの3人のトップ・プレーヤーは、いきなりそのポテンシャルを200%さらけ出してくれた。 プエルトリコのまぶしい太陽が降り注ぐBAGUで繰り広げられる、熱い熱いご挨拶。 この曲でお客様が3名ほど熱射病で倒れ、慌てて保健室に運ばれていった。僕もすぐさまビーチパラソルの下に避難。 今日のBAGUで生身の肌をさらけ出していたら大やけど必至だ(笑)。
1−2.Kiss of Life
そんななか神谷えりちゃん登場。若干のクールダウンが必要と判断したのか、頭上に輝いていた太陽をひょいとつかんで ポケットに忍ばせた。そして、子供はおねんねの時間。キーボードに移った奥山さんの心地よいイントロに乗って シャーデーのヒット曲で歌のご挨拶。1曲目にシャーデーを持ってくるなんて・・・ある意味禁じ手だ(笑)。 ひっくりかえりそうになって喜んだのは僕だけじゃなかろう。 それはそれは厚いサウンドに包まれて気持ちよく歌うえりちゃん、そして厚いのはサウンドだけではない。 このバンドは全員がヴォーカリストで、バックコーラスがこれまた厚い!歌う摂さん、初めて見ました。カッコイイの一言。
1−3.Call Me
えりちゃんはポップなソフトものも滅法イイ。このポピュラースタンダードは涼しげなボサで調理。 「お馬鹿映画」オーティンパワーズでマイク・フラワーズ・ポップスの歌うこの曲が、少々いかがわしいシーンに使われていたが、 「そのコール・ミーじゃないってば!」ということを作者トニー・ハッチになりかわって一生懸命説明する。 その真意は十分伝わりましたよ。個人的にはクリス・モンテス版が大好きなこの曲、歌詞の意味を初めて知ってなんかますます好きになってしまった。 とことん卑怯な選曲で僕のツボを的確にヒットしてゆくこのバンド。1ラウンド3曲目にしてもうダウン寸前。
1−4.overjoyed
スティービーワンダーのヒット曲。この流れからしてここでこれが飛び出してももう驚かない。 かなりの時間を割いて歌詞の意味を紹介。ここでえりちゃんは、中東で戦端が切られた忌々しいあの戦争に触れた。 そしてこの曲で歌われる「大きな愛」の意味を今だからこそみんなに伝えたいという。 ときに優しく、ときに激しく、豊富な声量を巧みにコントロールしながら、素晴らしく熱のこもった歌を僕らにぶつけてくる。 みんな「overjoyed(満たされた気分)」を味わえたかな?
1−5.but not for me
ここでいわゆる歌物スタンダードを初披露。バンドのカラーからして、一体どんなプレイが飛び出すんだろう。 ワクワクしながら耳をダンボのようにしてステージに集中。 奥山さんのピアノ、摂さんのブラシ、伊藤さんのエレベ、すべてが軽快なフォービートを刻むなか小粋な歌がスッーと入ってきた。 それがワンコーラスを終えたところで一変、全てのヴォルテージが一気に上昇。 脳天にガーンと響いてくるようなパワー全開のバット・ナット・フォー・ミー。これが「えり色」なのか! この曲でこれほどまでに客席を盛上げた歌手は彼女が初めてだ。ひとクセもふたクセもあるこのメンバー、 やはり「単なるスタンダード」の枠にはまるような連中ではない(笑)。
1−6.follow your road
シーウインドの大ヒット作『light the light』収録曲。懐かしい〜! メンバーはみんなこのシーウインドがお気に入りのようである。そしてまさに彼らにビッタリのレパートリー。 そうか!さっきから執拗にツボを刺激する選曲の意味が判明した。みな僕と世代が近いということだ(因みに30代です)。 環境の差こそあれ、同じような時代に同じような曲にはまっていたことはほぼ間違いない。 気が付くと30歳代のお客様が数名、ひっくりかえって泡を吹いていた。どうやら「light the light」に経絡秘孔を一撃された ようだ。僕も気をつけねば・・・。
1−7.feel like making love
もはやニュースタンダードと言ってもいいほどジャズ歌手にも好んで歌われるこの曲。ここまで来て「えり色」がかなり鮮明になってきた。 名手たちもバックで惚れ惚れするようなソロを展開する。更に、コーラスにも力が入る。 実にfeel likeらしい、feel likeだ。客席のあちこちから賞賛の掛け声がかかり、すべての聴衆の体が自然に揺れている。 従業員一同も仕事そっちのけでステージにのめりこむ。お客様も、ここが飲食のできるジャズライブハウスだということを すっかり忘れているようで、オーダーの声も少なくなってきた。興奮のるつぼのなか、1セット目があっという間に幕を下ろす。


奥山さん
ラテン最強!奥山勝
えりちゃん
beauty and powerful!えりねえさん
2−1.Keep Your Head Up
ギタリスト、ロニー・ジョーダンの曲。わーい都会の夜だ〜、摩天楼だ〜、こんなのばかり聴いていた時代を思い出しつつ、 しばし柳ヶ瀬にいることを忘れ大都会に思いを馳せる。奥山さんのエレピが実にいい。 猿渡さんも「素晴らしい!素晴らしい!」を連発!このバンドの豊富なメニューに脱帽。
2−2.For All We Know
本日2曲目の歌もの、そして初のバラード。 「絶望のズンドコ、お別れの曲」そんな表現で曲を紹介したえりちゃんは、ググッとパワーを内に蓄え、内燃させる。 搾り出すように切々と歌い綴ってゆく。星の数ほど歌われたであろうこのバラードも見事に「えり色」に染め上げられた。 そして、摂さんの猿渡泰幸ばり(?)のブラシ・ワークがまたため息ものだった。 伊藤さんのエレベも効いてるなー。この人のオールマイティぶりは豊富な「芸歴」の上に成り立っている。 エレベでの表現力はピカイチだ。山本先生も演奏中に興奮して、ベース奏者である息子のナオキを「凄いベーシストやぞ!エレベや!早く来い!」 と携帯で呼び出していた(結局来なかったが・・・もったいない)。
2−3.Almost Like Being Love
えりちゃんと伊藤さんが何故かジャンケンを始めた。勝ったのはえりちゃん。そして始まったのがこの曲。 僕の大好きなスタンダードだ。静かなオープニングを楽しみながらも、どんな風に料理されてゆくのか目がいや耳が離せない。 「こんな風にやってくれたら100点」なんてことを勝手に想像していたら、何とそれを遥かに上回る出来。体がブルッと震えてめまいがしそうだった。 こんなに楽しい、ノリノリのAlmost Like Being Loveは他では聴けないだろう。 猿渡さんは、この演奏に「まるでフォープレイ(ボブ・ジェームス(key)、リー・リトナー(g)、ハーヴィ・メイソン(ds)、ネーザン・イースト(b))をバックに チャカ・カーンが歌っているようだった」と最高の賛辞を送る。僕にとっても本日のベストパフォーマンスであった。因みにジャンケンの意味は、 えりちゃんが勝ったらミディアムテンポ、伊藤さんが勝ったらアップテンポで演奏するということだったらしい。な、なにー! アップテンポも聴いてみたい〜。
2−4.My Cherie Amour
スティービー・ワンダーのラブソング。「スティービーって、まだそんなにスーパー爺さんじゃないんですよ〜」と笑うえりちゃん。 シリアスMC、オトボケMC、織り交ぜながらライブは進んでゆく。のっけからいい感じのコーラスで4人の息はピッタリ。 途中、実にかっこいいコーラス・アレンジが現れてエンディング。このコーラスは本物だ。 何故かマイクをあてがわれていなかった奥山さんもえりちゃんからマイクを向けられ歌に参加。
2−5.Ribbon in the Sky
スティービーが続く。バンドのカラーがスティービーの曲に実にマッチしているのだ。ここで誰かがハーモニカでも吹こうものなら 確実にKOをクラってくるところだった。そしてここでも絶妙のタイミングでコーラスが入る。 「素晴らしい〜」「カッコイイ〜」「イエー〜」「ヒューヒュー〜」という声にステージ、客席双方が盛り上がっていった。 演奏者からいいプレイを引き出そうと思ったら、まず客席が盛り上がること。これは鉄則だ。この掛け声というやつがプレーヤーを 高揚させ、普段以上の「神がかり的」な演奏が飛び出すことも大いにありうる。自らプレーヤーであるマスターは、 そこんところを十分承知しており、今日も先頭きって激しい声援を送っていた。
2−6.No Morira
大声援のなか、ラストはやはりこのバンドらしくラテン系で・・・。 DLGのデビュー曲とともに、えりちゃんはポッケにしまってあった熱い太陽を再び客席に向って放り投げた。 めくるめくグルーブ感、綺麗なコーラス、陽気なラテンのり、このバンドの魅力をギュッと濃縮したようなナンバーである。 ついつい「ノ〜モ〜リーラッ!」と一緒にコーラスしてしまう僕ら。最高に楽しいひと時、立ち上がって踊り出したい衝動は 最後まで続いた。このまま何コーラスも続いて欲しい〜!
2−7.Lately (an encore)
それにしても今日のアンコールを要求する拍手とかけ声は凄かった。カウンターの中のマツ、スミといったベテラン・バーテンも 妙にハイなノリで声援に加わる。店内はお祭りの絶頂にあった。それが証拠に僕にはこの時の声援が「ワッショイ!ワッショイ!」 と聴こえたくらい。クールダウンに選んだのは、やはりスティービー。 そしてここで再びあの戦争に触れる。

  「皆さん、平和が早く戻ってくるように祈って下さい。本当に本当に祈ってください」

僕らがこうしてお祭り騒ぎをしているさなかにも某国では罪なき人々が傷ついている。えりちゃんはそのことに触れずには いられなかったのだろう。もちろん僕らの心の底流にも常に平和を願う気持ちが流れていて、何かしなきゃと思いつつ日々の 生活が過ぎてゆく。僕はこの戦争に対して「人類とはこの程度の生き物だったのか」とその愚かさと進歩のなさ、そして矛盾に 心底あきれかえってなかば目をそむけていたところがあったが、祈ることくらいなら出来そうだ。 みんな戦火の映像とダブったのか、この本日ラストの美しい曲を神妙に味わっている。


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味わいリミックス
NGワード @ 味わい A リミックス
私たちに名前を付けて下さい!
このバンド、実は名前がまだ無い。えりちゃんは飛び切りクールかつヒップなやつをよろしく〜!とMCで公募。 その瞬間、ママから「じゃあ、クールヒップはどお?」と大胆なネーミング案が提出されたが、 もちろん即却下!「みなさーん、もーちょっとひねってくださいねー」とあきれ顔の伊藤さん(笑)。 僕も考えてみたが、ある矛盾に行き当たって断念した。こういうネーミングは「考える」という行為をしてしまった瞬間に 至極スクエアなものになってしまうのだ。極端な話、頭をひねる行為自体がスクエアである。やはりパッと浮かんで「あいよ!それでいきやしょ!」 ってな具合でないといけない。皆さんも何か浮かんだらそれぞれのHPに送ってみてはいかが?
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今日のライブがどれほど良かったか?BAGUでそれを図るバロメーターがいくつかある。

 1.「従業員のポジション」
     いいライブほど皆争ってステージ正面を陣取ろうとする
 2.「お客様のオーダー回数」
     いいライブほどオーダーは少ない。
 3.「打ち上げでの猿渡ギャグの数」
     いいライブほど猿渡ギャグが冴える。そして止まらなくなる。
 4.「打ち上げでの料理の数」
     いいライブほどママさんが次々と料理を持ってきてくれる。

今夜はどれをとっても水準以上。打ち上げでのマスターの弾け方も凄まじかった。 猿渡ギャグに完全にはまってしまい、「もう勘弁してください。殺す気ですか〜!」 ともんどり打ってのたうち回る伊藤さん。岐阜弁が理解できず、通訳してもらっているえりちゃん。 「やっぱ、猿渡さんってたまに会うと強烈だよな〜」としみじみ語る奥山さん。 いやはや楽しいアフターアワーズであった。気が付いたら閉店時間を遥かにオーバー。 マスターが時間を気にしないというのも、ライブが良かった証拠。そんな打ち上げも午前3時、猿渡さんのこんな一言でストンと終了。

  「オメーら、いつまでも飲んどるんじゃねー!オレはもう眠いぞー!とっとと帰ってけー!」

さんざん盛上げておいて、最後の最後にこの最高のオチ。フラフラの猿渡さんに送られながら一同大爆笑でBAGUをあとにした。 さて、5月「猿渡 vs ねーさん」の共演が楽しみで仕方ない。


えりちゃん
5月、いよいよ猿渡さんと共演決定!
記念撮影
いとしのせっちゃんと・・ママ上機嫌!


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