同・奏・会 + α

同級生バンド+1

高度成長時代
高度成長時代まっただ中の昭和30年代なかば、岐阜県内で3人のジャズメンが生をうけた。 失礼、生まれた時はまだジャズメンではなかった。ジャズベイビーだ(笑)。 それぞれ、眠っていた才能がいつ目を覚ましたかは定かではないが、みんな高校時代には 当たり前のように楽器を手にしてその「ミュージシャン歴」をスタートさせいる。 地元ではそれぞれ「凄い奴ら」として名を轟かせるスーパー高校生だったこの3人のバンド小僧は、これまた当たり前のように 出会い、意気投合。この頃は、KUROちゃんがギター、名古路さんがエレベ、カンペイさんがドラムなんていう 編成でやっていたこともあるというから面白い。それぞれ楽器は不問、音を奏でられるものなら何でもOKの マルチプレーヤーである。
損益分岐点
と、ここまでは巷によくある話。 バンド小僧というのは小僧から大人になる微妙な時期に「かたぎの道」と「ミュージシャンの道」への分岐点に至るものである。 多くが「かたぎの道」を歩み始め、食べていくための正業を持ち、右足の親指1本のみ「ミュージシャンの道」に掛けて趣味として 活動を続けるか、或いは完全に楽器を置いてしまうか・・・ということになる。腕に憶えのある アマ・ミュージシャンというのは世の中に星の数ほど存在し、BAGUもそういった人たちの飛び入り演奏などで よくライブを盛上げてもらっている。ところがくだんの3人はウレシイことに分岐点でごく自然に「ミュージシャンの道」を 選択してくれた。とはいってもみなさん食べていくために左足の親指1本のみ「かたぎの道」に掛かってる(笑)。 KUROちゃんは印刷屋さんのご主人、名古路さんはジャズ喫茶「ノイズ」のマスター、カンペイさんは接骨院の院長先生。 因みにKUROちゃんは、最近印刷屋をたたんで、頭のてっぺんから足の先までミュージシャンとなった(らしい)。
そしてジャズへ
やがて3人は、ジャズを志すことになる。そして誰でも知ってる名古屋の老舗「ラブリー」で、それぞれレギュラーとして出演する までになっていた。やはり彼らは並みのバンド小僧ではなかった。3人が3人とも名古屋のジャズシーンの最先端で活躍する同級生。 探したってなかなかいないだろう。現在、カンペイさんは名古屋のジャズシーンから退いているが、名古路さんとKUROちゃんは 現役バリバリで名古屋市内のジャズクラブを賑わしている。地元(岐阜)中心に活動を続けるカンペイさんも、ラブリーのオーナー から「最近、カンペイ何してる〜」と気にかけてもらっているとのこと。ひょっとして名古屋復帰もあり得るか!
てなわけで同窓会
この3人の共演は、ありそうでなかなか無い。僕が押さえている限りでは、3人揃ったのは1年半前の「蔵」以来。 BAGUで聴くのは初めてだ。店内はのっけから超リラックスムード。セッティングを終えたところでKUROちゃんの、 「ビールちょ〜!」という声とともにまずはカウンターで同窓会開始!ひとしきり盛り上がって、演奏が始まったのは21時近かった。 因みに、ギターの小森さんは同級生ではない。3人の次世代を担うジャズメンで、永遠のギター小僧だ。 といっても3人とはもう何十年も一緒にやっている気心の知れたバンド仲間。 小森さんもかつて「ラブリー」にレギュラーで出演していたが、現在はカンペイさん同様に地元中心で活動している。 今日は奥さんもご来店。
さらに同奏会
演奏前のリラックスムードとは打って変わって4人の演奏はとても緊張感があった。 お互い、手の内を知り尽くしている今日のカルテット。お酒も入ってみんな遠慮なく出したい音をぶつけ合い、 受け取り合って、どこまでいくのーというくらいアグレッシブだった。 同級生3人は遠慮なく何でも言える間柄。時にはライブの演奏をめぐって喧嘩になることもあるという。 例えば、名古路さんがKUROちゃんに切れて、

  「もー、オメーとはぜってー一緒にやらん!」

なんてことがあったらしい。ところが帰りの車でKUROちゃんが、名古路さんにTEL。

  「なーごちゃ〜ん。まー、そー怒こらんと〜。ごめーんね!」

猫なで声でなだめるKUROちゃん。カンペイさんはこの様子を見て大爆笑!確かにKUROちゃんに、こんな感じで なだめられたら怒っているのがアホらしくなっちゃう。実にKUROちゃんらしいエピソードである。


first set

1.all the things you are
2.blues
3.old folks
4.straight no chaser
小森さん
強力な「+α」小森さん!
リーダーKUROちゃん
まずは、ドラマーKUROちゃん!

second set

1.our love is here to stay (kasai(p))
2.billy's bounce (iinuma(b) huruta(p))
3.gee baby, aint i good to you (kuro(vo))

after hour

1.shiny stockings (kuro(vo) kasai(p)

同窓会にもゲストあり
貴重な同窓会に我も参加しようという人々も多数集っている。 まずは、ピアニスト笠井さんが登場。KUROちゃんとは10年ぶりに会ったとのこと。 再会を祝してスィンギーな2−1.で共演。力強い華のあるピアノだ。 お次は、珍しくお客様として来店している飯沼さんと、アンジェロのマスター大地くんがステージへ。 飯沼さんは小森さんと同じ年。岐阜では3人の次世代を担うスーパー同級生である。 大地くんは小森さんの弟分的存在。小森さんに厳しい愛のアドバイスを受けることもしばしばで、着実に力をつけている。 今日も2−2.で「兄貴」にガンガン煽られていた(笑)。 2−3.では満を持してKUROちゃんがマイクを持った。久々に聴いたKUROちゃんの歌。やっぱイイねー。
次回同窓会は?
ステージに立つことはなかったが、ピアノの宮田さん、サックスの粥川さんなんかも同窓会参観者としてご来店。 演奏を終えてからの打ち上げのさなか、いきなりKUROちゃんの歌が聞こえてきた。 アフターアワーズセッション開始かと思いきやこれ1曲で終了。残念だが、BAGUでは深夜に音を出すことはご法度。 僕は途中で中座したがこの同窓会一体何時まで続いたのだろう。喧嘩になってはいないかな? 余計な心配をしながら家路に就いた。さて、次回この3人があいまみえるのはいつになることやら。 同窓会場は是非BAGUでお願いしますよ!幹事さん!(って誰?)

飯沼さん&大地くん
今日は飛び入りの飯沼さん&大地くん!
KURO&笠井さん
そしてボーカルKUROちゃん&笠井さん!


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