Good Bye BENNY!

白井さん
白井淳夫(as) 片桐一篤(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds)

「音」年齢
半年ぶりの白井さん。前回 とは異なり今日は1ホーンカルテットである。 白井さんオリジナルのブルースで景気よく始まった今日のライブ、まずはそのアルトの「音」の素晴らしさに ため息。「御年」58歳、でもアルトの「音年」は実年齢をまったく感じさせないほど若々しく瑞々しい! 最前列のテーブルに大挙して押し寄せていた岐阜が誇る(?)学生ビッグバンド「ニュースターズ」の面々も白井さんの ブローにハナから釘付け状態だ。淀みなく流れるフレーズ、輪郭のはっきりしたサウンド、すべてが相まって 強烈なスイング感が生まれている。
夏のまえぶれ
そろそろ雨にも食傷気味で梅雨明けが待ち遠しい今日この頃であるが、本日もあいにくの大雨。 そんなジメジメした空気を吹き飛ばしてくれたのが1−2であった。 ビリー・ホリデーの得意曲をサンバで軽快に演奏。 その他1−4、1−6、2−6などサンバ、カリプソ系がふんだんに盛り込まれ、 もう鼻先まで迫っている「夏」の予告編といった感じ。
片桐さんスペシャル初登場
本日のピアニストは片桐さん。タイトなピアノトリオからフュージョンバンド、果てはNHKのど自慢大会の伴奏まで、 あらゆるシーンで活躍するオールラウンドプレーヤーである。 しかしながらBAGUのスペシャルライブに出演するのは今回が初めてで、さらに 言ってしまえば猿渡・北川・片桐というトリオは僕にとってはとっても「珍しい」。 そんな話をしていたら片桐さんがボソッと、

  「じゃあボクは珍獣ってことですか〜」

独特なトーンでこんなリアクションが返ってきた(笑)。 片桐さん、ワンアンドオンリーな「空気」を持つ面白いミュージシャンである。

ゆかりの地
パーカーを彷彿とさせる1−3は絶品中の絶品! セッション等で頻繁に耳にする人気ナンバーだけにその出来の良さが余計に目立つ。 そんな白井さんの出身校はご当地、名城大学。そして学生時代には3ヶ月間ほど柳ヶ瀬の キャバレーで演奏していたことがあるというからビックリ。今日はそんな想い出の地を奥様と一緒にご散策 されたとのこと。白井敦夫ヒストリーの1ページ分くらいは柳ヶ瀬で埋めることができるかもしれない。 甘い甘い1−5にうっとり聴き惚れながらそんなことを考える。


first set

1.blues(original)
2.day in, day out
3.just friends
4.joyce's samba
5.everything happens to me
6.soy califa
北川さん
白井さん

second set

1.in a mellow tone
2.deep purple
3.you'd be so nice to come home to
4.confirmation
5.in a sentimental mood
6.tristeza
7.take the 'A' train (an encore)

A Farewell Blow
2−2の曲紹介でこんなMCが話も飛び出した。

  「私の最大のアイドルは、アルトのベニー・カーターなんです」

ライブでもたまにベニーカーターのレパートリーを取り上げるという白井さん。 2−2もそんな中のひとつ。そして・・・ベニーカーターの訃報が飛び込んできたのがこのライブの翌日であった。 ロスの病院で実際に亡くなったのが12日というから、BAGUライブの時点では既にベニーおじいちゃんは天に召されて いたことになる。偶然といえばあまりに偶然、この演奏は白井さんが「何か」をキャッチして曲目に加えたと思えて仕方ない。 結果的にしめやかな追悼ブローということになった。

ベニーの想ひ出
ボクもベニーカーターは好きなジャズメン。 1991年というからかれこれ12年も前になる。ベニーがカルテットで来日したとき 「そろそろ見とかなきゃ危ないかも」なんて不謹慎な理由でブルーノート東京に足を運んだ。 その時は姿を拝見しただけで何か胸一杯になってしまったが、やはり音の瑞々しさにも驚かされた記憶がある。 突然に訃報を聞いて、あれから尚、干支が一回りするくらいジャズ界に君臨していたことに更にビックリ。 大往生であろう。謹んでご冥福をお祈りいたします。
福井のジン
今夜の打ち上げは完全に福井ペース(笑)。白井ご夫妻に加えて北さんも福井出身である。 因みに前日のお仕事は福井県某所で行われた北川さんの中学の同窓会での演奏。 大いに盛り上がって、CDが一夜で55枚も売れたらしい。当の北さんも、

  「俺、人気無いと思っとったけど、そうでもないな。ハハハッ」

とご満悦。打ち上げのテーブルには福井の銘酒「黒龍」の一升瓶がデンと置かれ、福井名物 「小鯛のささ漬け」まで出てきた。この酒がまた美味しい。白井さんもかなりいっていた。 初めて食べたささ漬けもお酒にビッタリで、ついつい、つるつると・・・・(危険)。 いやー、福井って旨いもの一杯あっていいですねー。 白井さんは福井市内にご自分のお店「シライハウス」を持っていて、猿渡さんも年に何度か演奏で この店を訪れる。チャンスがあれば是非行ってみたい店のひとつ。 その時は、三千盛と鮎の甘露煮でも持っていこうか・・・。

片桐さん 猿渡さん


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