歌うジャン・レノ

東敬二トリオ
東敬二トリオ(p) 飯沼真(b) 猿渡泰幸(ds)

飛び道具
東バンドが帰ってきた。前回、アルトのなっちゃんをフューチャーリングしたある意味「よそ行き」の派手な東4から一転して、 今回は落着いた大人のピアノトリオ。しかし、何の変哲もないトリオだと思ったら大きな間違いである。 このバンドは毎回面白いマニアックな趣向を用意してくれているので、聞き逃せないのだ。童謡やロックをジャズアレンジで聴かせてくれる 「なつかシリーズ」などは、毎度意外な選曲と実験的なアレンジで、僕のツボをくすぐり続ける。 今日も懐に飛び道具が仕込まれているに違いない。
ドルフィンといえば・・・
ハンコックの1−1でスタート。実はこの曲には英語詞がある。更に歌詞を付けたのは誰あろうあの三槻直子さんだ。 興味のある方は、三槻さんの1stアルバムを聴くべし!猿渡さんも参加してます。 ベーシスト御用達の1−2はもちろん飯沼さんを全面にフューチャー。
まだまだ残暑
連日30℃を越える残暑厳しいここ岐阜でも徐々にではあるが、秋の気配を感じるようになってきた。 この「気配」のひとつが出演バンドの演奏する曲だったりする。飛び道具第一弾はまさに秋味の一品、1−3。これがBAGUで初演されたのもちょうど昨年の今頃だった。 しみじみ余韻に浸っている間も無く、間髪入れずに始まったのが1−4。本日取れたてほやほやの新ネタである。やられた〜、そうきたか〜。映画「卒業」の挿入歌。S&Gの名曲だ。 はいっ、いかがでしたか?ダスティン・ホフマンが卒業パーティーの後で、エレーンのお母さんに(ミセスロビンソン)に誘惑されてしまうんですねー。 最後は結婚式の真っ最中にエレーンを奪ってしまうんです。まー、非常識な男ですねー、怖いですねー、懐かしいですねー。それでは、サイナラ、サイナラ、サイナラ・・・・。


first set

1.dolphin dance
2.alone together
3.旅愁
4.mrs.robinson
5.stella by starlight
猿渡さん
猿渡さん、ニューミュージックに大ノリ!
飯沼さん
東バンドの良心!飯沼真

second set

1.feel like making love
2.girl from ipanema
3.you and the night the music
4.中央線
5.a night in tunisia

実験くんコーナー
2−1はちと珍しいイパネマ。東さんの知り合いのロックミュージシャンがコードを付けたという。 非常に実験的なイパネマに仕上がっていた。おっと、そこでそう来るか〜!イパネマのようで・・・イパネマでない(笑)。 そもそもこの曲のコード進行は普通で考えたらかなり「変テコだ」という話をどこかで聞いたことがある。 大ヒットして、スタンダードとして世に君臨しているため、大概のジャズメンは誰でも演奏するが、いざこんな曲を「書く」となると やはりジョビンくらいの天性のセンスがないとなかなか難しいという。何はともあれ、サンキュー、Jobim! 「変テコ=独創的=一度はまったら抜けられない」
隠しネタ
今日は、お客様が少なめだ。東さんにしては珍しい。ところが、これが幸いした(ママに怒られそう)。

  「今日はお客さんが少ないので、ちょっと歌って見ます。一杯いたら歌なんてやりません」

しっかり、隠しネタを用意していてくれたわけだ。その昔はフォークマニアだったという東さん、本日の出し物は ブームの宮沢和史が作曲した「中央線」の矢野顕子バージョン。こんな曲、BAGUでは滅多に聴けるもんじゃない! いやー、懐広いですねー。ドラえもんのポッケ状態? 憎いのは、その後の1−5。この変わり身の早さ。まるで歌舞伎の「早替わり」である。役者やのー。

次回のネタは?
今日も懐の飛び道具を全て出し切った感のある東バンド。頭の中にはまだまだ新ネタのアイデアが眠っているという。 そのうちオリジナルの「どフォーク」でも引っさげて登場するかもしれない。マスターも「≠ジャズ」大いに結構というスタンスだ。 しかし、お客さんが少ない時にしか披露されないというのも痛し痒し。次回は並み居るお客様に黒子の衣装を着せて、ステージからは 誰もいないように見えるという状況を作ってみようか。ひょっとしたら東さん、歌に加えて「踊り」なんかも披露してくれるかもしれない。

  「今日はお客さんが誰もいないようなので、踊ります!」

なんてね(笑)。

東3
東敬二トリオ
東さん&飯沼さん
次、何やる?


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