まっちゃん & まんちゃん

松島&万照
松島啓之(tp) 野々田万照(ts) 後藤浩二(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds)

スペシャルの決まり方
スペシャルライブはこんな風に決まるんだという例をひとつ。 今年の5/26、場所はスターアイズ。ラッパは松島啓之、タイコは猿渡泰幸。 休憩時間のたわいも無い会話の中で何故か万照さん&鮎の話題となった。 しばらくして松島さんがつぶやく、

    「万照さんとコンボやりたいなー。猿渡さんセッティングしてくださいよ」

その時は、猿渡さんも「ええよ、いつでも」と軽く答えたのみ。流れの中でその話題はそのまま 消えていった。時は流れて2週間後の6/8、場所はBAGU。そこには松島さんがいた。 そして打ち上げのさなか、東京で仕事中の万照さんに電話をかけ出演交渉をする猿渡さんの姿も。 電話しながら松島さんにもスケジュールを確認し、その場でセッティング完了。スペシャルライブの一丁上がりである。

ラブ・コール
松島さんは、岡淳さんや、山穣さんなどいつもいろんな管のプレーヤーを連れて名古屋にやってきてくれる。 しかし今回は「同伴」の必要なし!単身名古屋に乗り込んできて3daysの最終日にたどり着いたここ岐阜には 熱帯ジャズ楽団のお仲間、野々田万照さんが手ぐすね引いて待ち構えているからだ。 5月にポロッと漏らした「ラブ・コール」が実現した形となる。 猿渡泰幸プロデュースの粋な取り合わせ。さー手放しで楽しませてもらうことにしよう。
ネジレ現象
万照さんの久々の地元ライブとあって、客席は満員御礼。 もちろん万照さんの実兄久嗣さんもご来店。 実は今年に限って言えば、地元の万照さんより江戸の松島さんの方がBAGU出演回数が多い。 岐阜ジャズ界ネジレ現象として今問題になっている。 緊張(ハラハラ、ドキドキ)のオープニングを終え、例によって万照MCが弾ける。
松島ワールド
1−2は松島さんらしい「暖かさ」を存分に味わえる一品。 リラックスしたアンサンブルで店内もほんわかムード。 続いては、松島さんがワンホーンで切々と歌い上げるバラード。もう、たまりません。 後藤さんのピアノがこれまた効いてる。 1セット目はジャズスタンダード集といった感じかな。 ラテンっぽいシルバーの1−4で、万照さんもいよいよ本領発揮。 都会的に洗練された「インフィニット」とは全くスタイルを異にする「ジャズメン万照」の 雄々しい姿がそこにあった。
万照ワールド
2セット目はタイトなアンサンブルが続く。この二人、面白い。 緊張感のある演奏と爆笑MCのギャップがまたGOOD。 因みに、松島さんの口はラッパを吹くためだけにある。 全てをラッパで流暢に語る男だ。では、万照さんの口は・・・。 もちろんサックスを吹くためだが、他にも色んなものを吹く。 これだけ「喋りたくて仕方ない」ジャズメンも珍しい。 このMCがお客様の肩の力を完全に抜かせ、演奏ではシリアスに責めたててくる。 テナー1本のカルテットで演奏された2−3はまさに万照ワールド。 松島さんの1−3に対する返歌でもある。 演奏を終えて自ら「野々田万照〜」と叫び、自分で好演を称えた(笑)。
なっちゃんデビュー
ラストは俗に言う「○んち・かり○○」。 典型的なラテンナンバーで、熱帯の片鱗を見せる。 猿渡さんをフューチャーしてお送りしますと言って、

  「イエー!サワタリヤスユキ〜、レッツゴ〜!」

と送り出した。その直後、後ろの北さんがボソッとつぶやく、

  「アホか!」

この一言が妙におかしくて吹き出してしまった。 客席もみんな体が揺れているし、熱気も最高潮! このノリのままアンコールとなるが、ここにゲストあり。 万照さんのお弟子さん粥川なつ紀さん、通称ナッチである。 客席にいる時から「何か今夜はめかしこんでるなー」と、ちょっと違和感(失礼!) を感じていたんだけど、やっとその理由がわかった。 お題は超十八番のカンタループ。うーん、りりしいな〜。いい3管だ。 これでなっちゃんも晴れてBAGUスペシャリストとなり、ジュニア・マンスをはじめとする 錚々たる顔ぶれに名を連ねたことになる。松島さんとの競演は凄く刺激的だったのではなかろうか。 次のレギュラーライブ出演が楽しみだ。


first set

1.invitation
2.social call
3.ghost of a chance (matu-only)
4.song for my father
北川さん
趣味は○○○○
後藤さん
10kgの減量に成功!

second set

1.?????
2.?????
3.my one only love
4.anticalypso
5.cantaloop island (an encore)

天然パーティー
ライブの主役は松島さんであったが、打ち上げの主役はもちろん万照さん。 いやー、面白過ぎる!ライブを凌駕する楽しさだ。 あんなに笑う松島さんも初めて見たような・・・・。 そしてもう一人の主役が万照さんの釣った「天然鮎」。 万照さん、まずは松島さんに鮎食いの作法を伝授。さらに鮎講義はその習性から友釣りの技法 にまで及んだ。ひとしきり授業が終っても鮎はどんどん焼かれてくる。 こちらは鮎焼き道師範代の古田さんが担当。彼は結局打ち上げに参加することなく黙々と3Fで 鮎を焼き続けてくれた。絶妙の焼き加減はまさに「バーチュオーゾ」の仕事!ご苦労様でした!
熱帯こぼれ話 その1
楽しい楽しい打ち上げの中でポロッと飛び出した「熱帯ジャズ楽団」ネタ。 軽くご紹介しよう。熱帯ジャズ楽団は総勢17名。いずれも売れっ子人気プレーヤーばかりである。 つまり17名のスケジュールが完全に合致することは奇跡に等しいということ。 トラも使わない方針らしいので、ブッキングマネージャーの苦労は想像に絶すると万照さんも言っていた。 だって、今日17名のうち2名が競演するだけでも5月のラブコールから半年かかっているくらいだから。 熱帯のライブは長良川の天然鮎よりも「レア」なのだ。仕方ない、養殖ライブで我慢しよう(何じゃそりゃ)。

  興行主    「あのー、熱帯のライブお願いしたいんですが」
  マネージャー 「えー、5年後になりますがよろしいですか?」
熱帯こぼれ話 その2
万照さんが松島さんにボソッとつぶやいた。

  「まっちゃん、熱帯のフォービートってやたら難しくないか?」

松島さんもこのツブヤキに同意。「何でだろ〜お♪何でだろ〜お♪」という話になる。 どうも原因はリズムにあるらしい。 リズム陣にフォービートの専門家が少ないということが指摘されていた。 あれだけ錚々たるメンバーが揃っていても、ビッグバンドとなると微妙なものがあるのだろう。 ちなみに、「これやるとたまにクチャクチャになる」という具体的な曲名まで挙げられていた。 もちろん曲名は書きません(ヒント→「V」)。さー、買って探すべし! この話を聞いていた猿渡さんが業を煮やして一言。

  「フォービートなんかやらんときゃいいやないか。何でやるんや」

確かに皆そう思ったかもしれない。でも猿渡さんの問いかけに対する万照さんの答えを 聞いたら100人中100人が納得するであろう。

  「だって、”JAZZ楽団”だもん」
新ユニット
さて、大爆笑のうちに夢の「松島・万照コンボ初競演」が終了。 熱帯ジャズ楽団もモー娘のように、各々いろんなユニットに分かれて活動している。 本日結成されたこのユニットを万照さんは「熱帯シャツ楽団」と呼んでいた(笑)。 果たして次回はあるのか!あながち無いとも限らない。再度のラブコールさえあれば・・・。 松島さん、名古屋方面にお越しの際は、是非猿渡さんに電話して、こう言ってください。

  「また鮎食べたい〜」

その半年後、再び「シャツ楽団」がBAGUのステージで暴れていることでしょう。

+ナッチ
ナッチやったね!スペシャルデビュー
鮎と松島さん
鮎はこうやって食うんじゃ!

記念撮影
因みに万照さんの左は実兄久嗣さん。ソックリでしょ。
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