リーベ・パルツェの星

祐生薫 + 新谷卓也トリオ
祐生薫(vo) 新谷卓也(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds)

再会
昨年5月のこと、北関東ツアー(後藤浩二トリオ)を終えて帰ってきた猿渡さんが興奮気味にこんなことを言っていた。

  「ユーキ、どえれー良くなっとるぞ!ビックリしてまった!」

当時宇都宮で医者をしながらヴォーカリストとして音楽活動をしていた祐生くんと久々に共演した時の率直な感想である。 学生時代はピアニストとしてBAGUでも演奏してくれていた彼の「歌」への見事な転身ぶりと、そのレベルの高さに 驚きを隠せなかったようだ。

SP1本 プロデュース
僕が次に彼の名を目にしたのはインターネットのジャズ情報サイト「jazz-page」の人気投票結果であった。 2002年男性ヴォーカル部門で堂々の11位。これにはマスター、ママさんをはじめBAGU関係者一同ビックリ! 実力は猿渡さんが直接聴いてよくわかっている。さらに人気も兼ね備えていることが判明したのだ。 スペシャルライブを1本任せられると判断した猿渡さんは、今回のCDリリース「bitter sweet」に合わせてBAGUへ招聘。 しかも、祐生くんの1年後輩でこれまた素晴らしい感性を秘めたピアニスト、新谷くんをバックにもってくるという心憎いまでの演出である。
医者とジャズ
6年ぶりの岐阜凱旋を迎えるのは、もちろんリーベ関係者の皆さん。今夜はBAGUがお医者様でごったがえしている。 こと音楽の道に関して言えば彼はまさに「リーベの星」であり、後輩たちにとってこれほど刺激的な先輩もいないであろう。 医者になってからジャズとどう付き合っていくかは各人各様である。「僕は岐阜大学を卒業したというよりも、リーベを卒業したようなもの」 と言い切る彼は、その後も多忙な合間を縫って音楽に情熱を注ぎ続けてきたのだ。 客席のリーベOBの皆さんもアプローチの仕方は違えど、同じ穴のムジナ(笑)。いつもBAGUを盛上げてもらっている。
ヴォーカリスト 祐生薫
祐生くんがヴォーカルを学ぶキッカケになったのはBAGUで聴いた丸山繁雄のライブだったそうだ。 かなり衝撃的だったらしい。卒業後、丸山さんに師事することになる。 ステージを見る限り、彼はいわゆるクルーナー歌手ではない。 いたってコンテンポラリーなサウンドとアレンジは、 ケニー・ランキンやマイケル・フランクスといったAOR系の音を彷彿とさせる。 さらに全身でリズムを取りながらの激しいスキャットでは自ら楽器と化して、他の奏者と対等に渡り合う。 久々にBAGUのステージが揺れていた(笑)。 そういえば、ハナに抜けるトーンが丁度ミュート・トランペットみたいで、この上も無く気持ちよい瞬間が何度もあったなー。


first set

1.stella by starlight (trio)
2.night and day
3.norwegian wood
4.penny lane
5.moanin'
猿渡さん&北川さん
今日はお二人のプロデュース!

新谷くん
新谷くん、いよいよスペシャルデビュー

second set

1.misty (trio)
2.servival
3.beauty and the beast
4.say it
5.invitation
6.love for sale
7.there will never be another you (vo,p)
8.solar

ジャズらしいビートルズ
ビートルズは僕にとっては最大のアイドルだ。馬鹿みたいに追いかけていた中学時代が懐かしい。 だから1−3、1−4などを聴くときはついつい居ずまいを正してしまうことになる。 それにしてもいいアレンジだ。因みに今回のCDのコンセプトは、

   「ジャズの曲はよりジャズらしく無く、ジャズ以外の曲はよりジャズらしく」
とのこと。この言葉通りの非常に面白い内容に仕上がっているので是非聴いてもらいたい。
新谷ワールド
学生時代は祐生先輩とライバル同士であった新谷くん。今のところピアノ一筋で今日に至っている。 内科医の彼は超多忙ながら月一(第1土曜)でBAGUにも出演してくれているが、スペシャルライブへの 出演は今夜が初となる。頑なにわが道を歩み続けるピアニストのSPデビュー戦だ。 そのセンスはピカイチで、コンポーザーとしの才能も持ち合わせている。 うまく医者とジャズとの折り合いをつけていって貰いたいプレーヤーの一人だ。 今日は、キーボードなども登場して、すこぶるファンキーなプレーも披露。 ジャズの曲はよりジャズらしくなく。あくまでもこの主旨にのっとった演奏で祐生先輩を好サポート。
たまにはピアノも・・・
異様な盛り上がりを見せた今夜の凱旋ライブ。アンコールでピアノに向かう祐生くん。

   「折角岐阜に来たんで、ピアノ弾かせて下さい」

ピアノが本職さった学生時代を想いだして、弾語りを1曲披露。これまたイケてます。 ライブ終了後は、もちろんリーベ・パルツェOB会のスタート。 祐生くんを囲んで昔話に大輪の花が咲く。そのうち初対面の後輩たちが自己紹介を開始。 なんとも懐かしく微笑ましい光景だ。

天は与え給うた
頭脳明晰にして、ジャズの才も抜群!そんな祐生くんに猿渡さんが一言。

   「天はニ物を与えたなー!ガハハハハハッ」

まさにその通り!さらに男前ときているから「三物」だ。これは新谷くんにも言える事。 そう、こういうところに「ブツ」が集ってしまうため、僕のところに一つも巡って来ないという不平等が生じるのだ。 どうも神様の仕事というのはムラがあっていけない。 冗談はさておき、現在の彼らがあるのは、天に与えられたわけでも何でもなくただただ本人の情熱と努力の 賜物だということはまわりの皆が知っている。

次回はあるか
異例の速攻ブッキング成立!打ち上げの最中、次回が決まってしまった。スペシャルライブでこんなことは初めてだ。 16年1月、再演決定である。そしてそこにはギターの川野さんが入る。またまた楽しみな組み合わせ。 リーベ関係者以外の皆様もお見逃し無く!

そして翌2月。今度は祐生くんのお師匠さんである丸山繁雄さんが7年ぶりにBAGUに帰ってくる。 つまり、祐生くんがヴォーカルへ転身するトリガーとなった丸山繁雄ライブ以来だ。 はたして、また新たな転身者を生むことになるのか・・・・。意外なところでリンペーくんあたりが歌いだす かもしれない(笑)。祐生薫の次回は、どんなステージになるんでしょう。 因みに、岐阜大そばのお食事処「京屋」のおかあさんも楽しみにしてますよ!

祐生薫&新谷くん
先輩・後輩、6年ぶりの競演

祐生薫
岐阜に来るとピアノが弾きたくなる!



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