カリブのパワフル・グランファ

オセロ・モリノー + 竹下清志トリオ
オセロ・モリノー(stld) 竹下清志(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds)

スティールドラム初体験物語 A B C
この楽器、昔ナベサダのバンドでアンディ・ナレルが演奏しているのをラジオで聴いたことがある。これが僕の甘酸っぱいA体験だ。 その音色からしてどんな姿をした楽器なのか皆目見当がつかなかったのを覚えている。 初めて実物を目の当たりにしたのは、以外や以外名駅のナナちゃん下。あろうことか公衆の面前だった。 ナナちゃん祭(?)の一環でセーラー服を着た5,6人の中学生バンドが小太鼓くらいのミニドラムを叩いて、 流行歌を合奏していた。これがB体験の瞬間である。「へー、こんな形してるんだ〜」。 普通に生活していては滅多に出会うことのないこの楽器。今宵はいよいよC体験へ突入。いよいよ大人になれる時がきたんだ。 ドキドキワクワク・・・(アホか)。
いよいよ登場
久々に海外のビッグネームが登場!俊三さんのライブに参加して以来、BAGUには何かと縁のある竹下清志さんのセッティングである。 とにかくジャコのバンドで重要な位置を占めていたキーパーソンであることや、扱う楽器(スティールドラム)の珍しさが手伝って お客様の期待度は極大に達している。猿渡さんの息子さん二人もそれぞれご夫婦で来店。次男の卓也くん夫妻ははるばる東京からの遠征だ。 いつものことながら海外ミュージシャンの登場前というのは店内にある種独特の緊張感が走るものだ。 静かにステージに姿を現したオセロには予想以上のオーラが漂っており、御年64歳とは思えないほど若々しく精悍に映った。
カリブのパワフル・グランファ
今宵スティールドラム演じられた曲はすべて人気スタンダード。これにも驚いたが、何と言ってもそのテクニックと表現力に脱帽! 軽やかで明るい音色がこの楽器の特徴だが、この「音」一本でジャズナンバーの様々な喜怒哀楽を表現するには並々ならぬ技量が必要だ ということは想像に難くない。断っておくがオセロは、暑い太陽の下が似合うナンバーを一杯演奏して日本の皆さんにラテン情緒を 味わってもらおうとやってきた「カリブの陽気な楽器弾き」ではない。正真正銘のジャズメンであり、スティールドラムを媒体として むせかえるくらいのジャズを届けにここBAGUにやってきたのだ。 日本人には絶対に真似できない物凄いリズム感覚で、延々と奏でられる熱いソロは驚きの連続。 とにかくスタミナ十分でパワフルなステージだった。店内に乱れ飛ぶ声援、掛け声、奇声の数々がオーディエンスの尋常ならぬ 興奮ぶりを物語っている。
これでたったの¥500増し!
多くの人が楽しみにしていたもうひとつのネタが竹下さんのピアノ。 オセロのインパクトが一段落して、次第に客席もバンドとしての音を聴くようになっていったその時、 「おっ!ピアノいいじゃない!」僕の横でそんな声が上がった。どうやら竹下清志初体験のお客様みたい。 そうなんです、竹下トリオだけでも立派なスペシャルライブなんですねーこれが。今宵はいつもより¥500ほど チャージが高いけど、トータル的にはかなりお徳なライブなのだ。
my one and only 英会話
アンコールは、まさにオセロそしてスティールドラムにぴったりのナンバーが演奏されBAGUはこの日一番の興奮状態に。 結局、最後までパワフルさと熱さは途切れなかった。 打ち上げでは、英語のできるジンがオセロを囲んで何やら楽しそうに談笑している。 僕やマスター、CCさんといった英語苦手組は隅っこでその光景を肴に酒を飲む(いと寂し)。 ただこの状況に甘んじているわけにはいかない。 僕は海外ミュージシャンと友好的にコミュニケーションを取るために必要な英語をたった一つだけ知っている。 今宵それを使わない手は無い!
   「Can't I Have Your Autograph , Please ?」(おっちゃん、サインくれ〜)
ジャコのCDを差し出して抑揚のない発音でそう告げてみた。ニッコリ笑ってサインと握手をしてくれたオセロ。 「やったぜ、通じた!」心の中でそう勝利宣言! しかしながら未だかつて海外ジャズメンとこれ以上の会話を交わしたことがない。 たまにサインをしながら、英語で何か話しかけてくる不心得な輩もいるが、そんなときには大きな声で「サンキューベリマッチ!」と だけ告げてそそくさとその場を離れることにしている(どっちが不心得だか・・・)。 次回、もしオセロがBAGUに来てくれることがあったら、ジョークのひとつもかましてやろうと心に誓いつつ家路についた。

1st set

1.bluesette
 (toots thielemans)
2.body and soul
 (johnny green)
3.i love you
 (cole porter)
4.in a sentimantal mood
 (duke ellington)
5.i'll remember april
 (gene depaul)

2nd set

1.falling in love with love
 (richard rogers)
2.you don't know what love is
 (gene depaul)
3.wave
 (a.c.jobim)
4.so what
 (miles davis)
5.st.thomas (an encore)
 (sonny rollins)
スティールドラム
正面から見るとこんな感じ
トリオ
猿渡さん頑張ってます!
打ち上げ
麻衣ちゃん、オセロを質問攻めに!
記念撮影
この後、大阪へ帰還。日帰り岐阜遠征でした。


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