Her Name is HARUMI

マスター&晴美さん

後藤さん 各務原の静かな山間にたたずむ「法福寺」というお寺の中に「風庵」というギャラリーがある。 ここでは陶芸、絵画などの個展はもちろんのこと、ちょっとしたサロンコンサートも可能だ。 また、茶房スペースも併設されており珈琲や甘味を楽しむこともできる。そう「お寺」とは古来、 福祉、教育、文化など様々なサービスを提供する地域コミュニティーの中心であったはず。 なにも法事だけやってるわけではない。法福時は、お寺の本来の機能を備えたこの地区の 文化発信拠点といえよう。そして今夜この山寺から発信される文化は「JAZZ」である。 主役は東京から招いた金子晴美さん。バックは後藤浩二トリオ。僕もこの「アメリカ文化」に 触れるべく、仕事を終えて各務原に向かった。到着時は「いとしのエリー」が演奏されており ちょっとびっくり。知った顔もちらほら見える。 僕が初めて金子さんを知ったのはかれこれ20年近く前になる。「my name is HARUMI」というアルバムが 気に入り、好んで聴いていた時期があった。今日は、そのアルバムのジャケットの晴美さんと、20年を経て 「風庵」で歌っている晴美さんがビターッと一致してしまい「お年を召されていないのでは!」と錯覚してしまった (これはお世辞じゃないです)。お次の曲「bridges」は最新アルバムに収録されているナンバー。 僕も大好きなこの曲、ミルトンナシメントのブレイク作「courage」のオープニングナンバーである。 因みにこのアルバムの2曲目は、猿渡ファンにはお馴染みの「vera cruz」だ。金子さんにとっては 最近のお気に入りのナンバーらしく、歌う様子も楽しそうだ。1セット目最後は今回のコンサートの タイトルにもなっている「素敵なあなた」。実は10年ぶりくらいに歌うらしい。それでも、会場は 手拍子の嵐となった。

北さん&晴美さん 休憩時間にママ、CCさんと合流して、茶房スペースでコーヒーを頂く。これはチケットの半券で飲めるのだ。 アンティークギャラリーなどを眺めながらゆったりと休憩時間を過ごした後、2セット目に突入。 「there will never be another you」をまずはトリオで。この会場は照明の具合ががなかなかよい。 明るすぎず暗すぎず、ちょうどジャズメンが一番カッコよく映る光量とでも言おうか・・・。 ヴォーカルの前のこのお約束のトリオ演奏も楽しみの一つである。このセットのイントロというやつだ。 さて、激しいイントロが終わり金子さん登場。「mack the knife」をサラリと粋に、あくまで粋に歌って 2セット目開始である。これが僕の好きな金子さんのスタイルだ。北川さんのベースをフューチャーして 演じられた「lover come back to me」は永く歌っているお得意のレパートリーらしい。 ベースとのデュオでブルージーにワンコーラス歌い上げた後、アップテンポのトリオ演奏に切り替わり そのまま一気に流れてゆく。この胸のすく演奏ぜひとも、BAGUでもやってもらいたい。 次の曲のタイトルを聞いたときは「おっ、金子さんで聴ける!」と色めき立ってしまった。 バリー・マニロウの「when the meadow was blooming」で、最新アルバムのタイトルでもある。 しかし僕にとっては「ユカピー」の歌、あるいは「フルピー」のアルコが頭にしみ込んでいる曲だ。 きっと横で聞いていた広井夫妻も同じであろう。 後藤さんのとことん綺麗なピアノと、金子さんの澄んだ声、美しいメロディー、最高のパフォーマンスだった。 もう少し余韻を味わいたかったがライブではそうはいかない。次回、BAGUでCDを購入して家でひとり ひっそりと楽しむことにしよう。「my favorite things」では、MCで映画のワンシーンを丁寧に説明してくれた。 映画とは違い、途中スキャットを交えての大熱演である。マスターのソロもあり、丁度、劇中の「嵐」に 相当する激しい演奏となった。さてここで何故か、メンバーに花束贈呈が行われる。「これで終わりか」と思ったら マスターが「こんな花もらってまったらもう1曲やらなかんなー、ガハハハハ」と笑う。 そこで飛び出したのは「love me tender」。静かなエンディングに、しばしうっとり。 そしてここからがアンコールである。今日は、比較的静かなお客様が多く、掛け声もあまり出なかったが、 皆さんここぞとばかりに手拍子で、「もう1曲!」と意思表示。 「moanin'」、もっとも「ジャズらしい」曲でこのサロンコンサートは幕を閉じた。 この後、ご住職の挨拶があり、さらに茶房スペースでジャズメンを交えたビュッフェ・パーティーがあるという。 僕はさらにその先の、「岐阜での打ち上げパーティー」を視野にいれ、演奏終了後すぐに岐阜に戻り、 自宅待機を決め込んだ。そして、打ち上げパーティーでもう一度メンバーの皆さんと再会。 いつものように夢のようなひと時を過ごさせていただきました。さあ、6日はいよいよ本拠地「BAGU」です。 いろんな意味で楽しみです。

晴美さん 晴美さん
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