ミッチー最高!

ミッチー3

ミッチー&マスター 吉岡さん以来、5ヶ月ぶり2回目のクレヨンである。しかもレギュラーライブは初めて。 既に演奏が始まっていたので、そろーりと入店し、恐る恐る店内を見渡すと広井夫妻の姿が見えた。 「神出鬼没」のお二人の横に席を確保して演奏に集中するべく準備をする。「solar」が1曲目。 ミッチーは丁度1年前に笠松市のイベントで無料で聴いているが、今日はその時と比べて何かが違う。 音の厚み、フレージング、そして猿渡さん、北川さんと激しい掛け合い、ステージでの堂々とした立ち居振る舞い どれをとっても1年前とは段違い。まるで別人のようであった。もちろん前回はジャズを知らない人たちにもわか り易く聴いて頂くという趣旨の市民コンサートで、会場も笠松公民館という多目的スペース、さらに親方は猿渡さん でミッチーはゲストという様々なシュチュエーションの違いは確かにある。しかしそのすべてを考慮したとしても やはり今日のミッチーは違っている。頻繁に聴いている人はともかく、1年のブランクを経て聴いた僕の耳目には そう映ったわけだ。もし僕がミッチーの命を狙っているターミネーターだとしたら・・・

クレヨンに入店した瞬間、まずは赤外線アイでミッチーの姿をとらえ、体温、輪郭などを瞬時にデータとして 電子頭脳に取り込み、笠松の時のデータを照合する。「体温やや高(風邪だったらしい)」「輪郭一致」という照合結果 から「ミッチー確率70%」という回答をはじきだし、手にしていたショットガンに弾がこめられた。 次にミッチーの後ろでしきりに手足を動かしている2体の生命体のデータをとることに。 「1体、昨年よりやや鼻が赤い。もう一体、昨年よりやや重量感あり。」しばらく計算した結果、昨年と同じトリオであると断定。 「ミッチー確率80%」に上がり、その瞬間、ショットガンの安全装置がカチャリと外される。ミッチー危うし! さらに200dbという驚異のS/N比を持つコンデンサーイヤーを単一指向性に切り替えてトリオの音をクリアに拾いつつ、 48kHzの高レートでサンプリング。これまた、昨年の音と照合。かなりの処理時間を要した後、電子頭脳から意外な答えが 帰ってきた。「音量、かなり大。周波数帯域、かなり広し。歪み、ほとんど無し。トーン、かなりクリア。3体のバランス、 かなり良好。照合結果一致せず。ミッチーではない。繰り返す、ミッチーではない。後ろの2体も昨年のサワタリ、キタガワで はないと思われる。」3名ともしっかり進化していたのだ。こうしてミッチーは間一髪のところで助かるのである。 ターミネーターはショットガンを下ろし、ビールを注文して結局全セット聴いて帰っていった。めでたし。めでたし。

さて進化したミッチー3の2曲目はオリジナル曲。「ポールンポーラ(?)」と聞こえたが違ってるかも。 「my one and only love」「i remember april」と続いて1セット目終了。僕が別人だと感じたのはこの「i remember april」である。 2セット目もよろしくね!という予告編の意もこめられた演奏は、すばらしいものであった。

北さん 「who's dilemma」で2セット目がスタート。クレヨンのステージはとても見やすく、かなりイイ雰囲気を醸し出している。 このステージに立っただけで、ミュージシャンじゃない人でもそれなりにジャズメンに見えてしまうのではないだろうか。 お客様も増えてきて客席からも、掛け声が飛ぶようになったなか、スタンダード「it could happen to you」をねっとりと 聞かせてくれる。ふと気づくと、僕のところに注文をとりにきてくれた店員さんが、カメラを構えてステージの写真を撮っている。 「ひょっとしてミッキーさんかな?ときどきお店を手伝っていると聞いていたし・・・」。ミッキーさんというのは、クレヨンの ホームページを作っている方である。僕も、BBSを通して2,3回メッセージを交換したことがある。 ほぼ確信に近いものがあったのだが、ついつい声を掛けそびれてしまった。もうお互い面もわれたので、次回はお話させて頂こう。 次曲はオリジナル「あれから」、ミッチーはオリジナル曲を豊富に有しているようである。さて2セット目最後は、マスターのタイコと アルトのデュオで始まった。コールポーターの「what is this thing called love」である。そのまま長いソロをとり、北さんもからむ。 各人たっぷり演奏してセット終了。今日のボーヤはシモくんだったが、もう一人ワカーイ青年が一緒だった。よくよく聞いてみると、 シモの所属する岐阜大学軽音楽部に新入部員として入ってきた後輩だという。同じドラム奏者で、本日よりマスターに弟子入り。 初レッスンを終えて、そのままくっついてきたらしい。高校時代はパンクロッカーだったという長浜くん(通称:原発)に、モノホンの ジャズはどう映っただろうか。

クレヨンのライブは3セットある。僕らにとってはうれしい限りであるが、ミュージシャンにとっては少々重労働か・・・。 最終セット1曲目は「my little suede shoe」の小気味よい演奏で幕をあけた。僕の大好きな曲に思わず「Yha!」って感じである。 お次は、北川さんのアップテンポのベースに乗っての「高速チェロキー」。頬を好調させて吹きまくるミッチー、こういう姿も女性だと 「美しく」みえてしまう。瞬く間に過ぎていったチェロキーに続いては、しっとりと「misty」を演奏。マスターはブラシを持つ。 緩急自在、野球で言うとチェンジアップというやつだ。球速にして40kmくらいの差はあっただろう。ミッチーのバラードは至極メロディアスで 北さんとの掛け合いが絶品である。「summertime」は、ちょっとファンキーかつブルージーにアレンジしてブロー。 「黒い演奏はとことん黒く」といった意気込みが感じられて、存分に楽しめた。マスター、北さんとの濃厚な「会話」も面白い。 大きな拍手に包まれてクロージングの「now's the time」とともにメンバー紹介のお時間がやってきた。 さらにアンコールへと続き、お客様から「ブルースやって」という声がとぶ。 そこで披露されたのはオリジナル「犬も歩けば棒にあたる」(笑)というコミカルなブルースであった。 さてさて、次は6月に笠松で聴くことになるであろう。今日の演奏を聴いて、もう1年間も聴かずに過ごすなんてことはできなくなった。 「要チェックアルト奏者」としてリストアップしておくことにしよう。

マスター ミッチー&マスター
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