This is Jazz!

中山トリオ+萌紅

今日のライブは『Jazz Last in Summer』と銘打って、車の街TOYOTAに本物のジャズをお届けするという趣旨で ちゃんとした企画会社が主催するフォーマル(?)なコンサートである。会場は「MOGA」という本格イタリア料理店。南イタリアのレストランをイメージしたという店内に1歩足を踏み入れた途端、 キャパ90席がすべて埋まっているという状況に度肝を抜かれた。それでも席が足りなかったらしいので100名くらい入っていたのではないだろうか。 例によってシタッパーズ席に相席させてもらって開演を待つ。

このライブがいつもと圧倒的に違うところがもうひとつある。何とビデオが廻っているのだ。そう、今晩のライブの模様は、ビデオそしてCDとして発売されるという。 もちろんインディーズであるが、売り上げの一部をボランティア基金にまわすという非常に意義深いライブである。そして本格イタリア料理を楽しみながら ライブを見るというのも普段のジャズクラブではなかなか無いことだ。ただひとついつもと変わらない点を挙げるとしたら、それは白いタキシードに身を包んだジャズメン、そして 「ビールの味」・・・かな?

会場が豊田ということで、このライブは「豊田の仙人」市の瀬さんが企画段階から東奔西走、集めも集めたり3桁動員! こうしてノセさんの尽力の甲斐あって、この白タキトリオはこれ以上ないというくらい華々しい豊田デビューを果たすことができた。 ノセさんご苦労さまでした。そして今日はヴォーカルに萌紅さんが入る。僕はてっきりトリオのライブかと思っていたので、顔を見た瞬間思わず 「萌紅さんいたんですか!ラッキー!」と叫んでしまった。返ってきた答えはもちろん「いて悪りーか!」。さあ、今日も楽しくなりそうだ。

1.が始まったとたんに客席がスッと静まったのがわかった。中山さんのソロが終わったところで本日初めての拍手。うーん、いつもとボリュームが違う。 圧倒的な圧力だ。これはプレーヤーとしてはさぞ気持ち良いことであろう。3人の笑顔がその気持ちよさを雄弁に語っている。 猿渡さんは、まだ足の腱鞘炎が完治しておらずテーピングをして痛み止めの座薬を入れてのステージであるにもかかわらず、客席に屈託の無い笑顔を振りまく。 その姿はまさしくプロだ。2.は綺麗なバラード、中山さんが眉間にしわを寄せ、情感たっぷりのパフォーマンスを見せると、そこで当然のように「Yheー!」と かけ声が飛ぶ。これぞジャズライブの醍醐味。楽しみ方を心得たよいお客様が大勢いらしているようだ。

4.からいよいよ萌紅さん登場。今日は、ビデオが回っているせいか下ネタはご法度。しかしながらベタな駄洒落系ギャグをふんだんに盛り込んだ 萌紅さん独特のMCは健在だ。最前列(萌紅さん流に言うと「つばかぶり席」)のお客様を「弄びながら」大爆笑のうちにショーは進行していく。 ヘタなディナーショーよりよほど面白い・・・と思う(すみません、ディナーショーって行ったことありませーん)。萌紅さんの7.は初めて聴いた。 チャップリンが「モダンタイムス」の愛のテーマとして自ら作曲した曲。はっきりいってしびれました。 手拍子、足拍子が店内にコダマするなか、8.で怒涛のファーストセットが終了。


first set
1.nice shot (trio)
2.????? (trio)
3.swingin' blues (trio)
4.misty
5.autumn leaves
6.gee,baby ain't i good to you
7.smile
8.what a difference a day made
中山さん
りりしいピアノ、中山殿様
ノセさん
地元開催で、かなり気合入ってます
second set
1.midsummer fruit (trio)
2.filthy macnasty (trio)
3.so danco samba
4.imagine
5.sometimes i'm happy
6.my one only love
7.i'm beginning to see the light
8.'s wonderful
9.doodlin' (trio)(an encore)
10.root 66 (an encore)

さてさて、今日も殿を慕ってシタッパーズの面々が顔を見せている。 マキトくん、タグくんをはじめ何人か新顔(僕が初対面だっただけだが)も初参加。 中には、中山さんのピアノを聴くのは初めてという人もいたっけ。彼は「単なる酔っ払いのおじさんかと思ってた」という それまでの印象を大きく覆すそのピアニストぶりを目の当たりにして、ただただ驚いていた。 因みに猿渡さんの今日のボーヤは若岡くん。岐阜大学医学部ジャズ研究会に所属する若手ドラマーである。 現在、猿渡さんの指導のもと着実に力をつけている。 そしてノセさんのお身内といえば、今日は愛娘の恋音(レノン)ちゃんが彼氏の恭平くんと仲むつまじく受付係を担当。 16歳とは思えない愛想をふりまいていた。

猿渡さん
この笑顔が今日のライブを物語ってます

☆ ☆ ☆

セカンドセットは、このところ中山バンドの定番となっている1.でスタート。数多い桑田作品のなかからコレを選んだのはなぜだろう。 今度聞いてみることにしよう。そして十八番の2.へ。このあたりはもう様式美といってもよいだろう。萌紅さんが入って、「last summer」に ふさわしくジョビンのボサをおひとつ。そしてここから萌紅さんの畳み掛けるようなスタンダード攻撃が始まる。 僕は完全にTKOを喫してしまった。4.は昨年のテロ事件の話を織り交ぜ、いたって真面目なMCで「平和を願う」店内の気持ちをひとつにしたところで 静かに訴えるように絶唱された。5.は個人的に大好きな歌。今日はもちろん「happy」のほうだ。「sometimes i'm blue」の時は、今日のCDを薬代わりに聴くことにしよう。 「毎晩オンリーラブ」を経て、7.はエリントンの佳曲。そしていろんなヴォーカリストが締めで歌うことの多い8.では完璧な萌紅節を客席にぶつける。 いやはや心地よいKO負けだった。

さて、今日は拍手じゃ物足りないといわんばかりに、客席から直接「アンコール!」の掛け声が上がる。 100人のアンコールには迫力があった。まだやってない曲があることが少々気にかかっていたが・・・・、その曲がアンコールで 演奏された。この曲は途中、長く激しいドラムソロがありこれがかなり客受けがよいのだが、今日も痛む足を押して全力でプレー、 少々心配になってしまったくらいだ。萌紅さんがステージに戻り10.でもうひと盛り上がりして滞りなくライブ終了。

中山トリオといえば、忘れてはならないのが打ち上げだ。今日は「びっくり屋」という魚のおいしい居酒屋へ、総勢12名という 大所帯で大移動。いつものように皆さんガンガン酒を流し込む。ところが、豊田は健全な街で、12時には店が閉店。 ちょっと物足りないといった顔の人(誰だかわかりますよね)もいたが、おとなしく解散することとなった。 半年に1度くらいのペースで大きなライブを豊田でやりたいというノセさん。今日のライブの大成功で、その構想も現実味を 帯びてきた。ノセさんの次の一手が楽しみだ。

メグさん&マスター
メグさん、ベタギャグ絶好調!
シタッパーズ
今日も参上、シタッパーズ

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