十八楼の夜は更けて

上西千波 + 守屋純子トリオ
上西千波(vo) 守屋純子(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds)

黄金リレー
今回このメンツでのツアーは4日間で、内訳は名古屋1日、岐阜3日。 しかも久々の「BAGU」→「蔵」という市内黄金リレーが成立!これは丁度一年前の三槻直子さんライブ以来である。 僕にとっては徒歩圏内のこの2店。ご近所でこのバンドが2回も聴けるなんて・・・まさに今週はスペシャル・ウィーク。 BAGUと蔵はたった2kmしか離れていないが、不思議なことにお客様がほとんど被らない。 だから2daysが可能なのだ。被っているのは僕らのグループ『BAGUと蔵を平等に愛する会』くらいである (そんな会はありません・笑)。
つかみはOK!
既に2日前に聴いているこのバンド。地元リズムユニットともすっかり打ち解けてる様子。 僕ら2days組みも、BAGUの打ち上げの余韻が残っており、かなり親近感が湧いているのは確かだ。 そんななか、蔵特有の若いお客様もどんどん集ってきて、店内はほぼ満席に。 今宵のライブは、スタンダード中のスタンダードで幕を開けた。 小気味よい演奏でつかみは上々。これから始まることを実に効果的に予告するオープニングである。 「ほーら、ジャズって楽しいでしょ」ってね。続いては、猿渡・北川ファンなら誰でも知ってる曲 (因みに、三槻さんの1stCD収録ナンバーです)。 守屋さんのサービス精神の表れであろうか。たまには、トリオで聴くのもまたよし。 目を閉じて瞑想しているような表情でピアノに向かう守屋さん。 その指が紡ぎだすリリカル音はとても澄んでいた。
黒い香り
さー、歌姫の登場!彼女のテーマ・チューン1−3は、よい意味で見た目を裏切るとてもホットなパフォーマンスだ。 キュートな笑顔はしばしお預け、さらに小柄な上西さんが大きく見える。黒い香りがプンプン漂うソウルフルな 大人の歌手がそこにいた。この匂いは、首尾一貫して彼女の歌の底を流れている。 上西さんは、蔵特有の陶器の食器やカップにことのほか興味を持ったみたいだった。 さらに、岩男(蔵で飼ってる陸ガメ)も気に入ってくれたようでなにより。 冷静に考えれば、店内をゆうゆうとカメが闊歩しているジャズクラブも珍しい(笑)。
笑顔解禁
そういえば、「一緒のライブの日は必ず晴れる」という守屋ジンクスが本日破れたとのこと。 そう、本日はあいにくの梅雨空で、丸一日雨が降っていた。ジンクスが解けた記念に1−4、1−5を披露。 典型的なスタンダードもしっかり聴かせてくれた。1−10では、キュートな笑顔が思い切り弾ける快演。 手拍子、足拍子が乱れ飛び、一緒に歌うコーナー。BAGUとは違い最前列のお客様がちょっと敬遠していたので、 マイクを廻すのは断念したかわりに、猿渡さんのマイクが・・・。 悪代官、しーかっり歌っておりました。最高潮で1stセット終了。
1st set
1.there will never be another you (trio)
2.dolphin dance (trio)
3.fever
4.over the rainbow
5.come rain come shine
6.watermelon man
7.so tender (trio)
8.はるか彼方に
9.summertime
10.tristeza (an encore)
守屋さん、北さん
上西さん、猿渡さん 2rd set
1.i let a song go out of my heart (trio)
2.fair wind (trio)
composed by moriya-san
3.stormy monday blues
4.girl talk
5.desperado
6.sweet georgia brown
7.star eyes (trio)
8.feel like making love
9.what a wonderful world
10.take the 'A' trian
11.bye bye blackbird (an encore)

共演記念に
入れ替えにともなって我々『BAGUと蔵を平等に愛する会』は、座敷牢、いやいや座敷席へ移動(だから、そんな会無いって)。 2ndは、そこで腰を据えて飲もうという魂胆だ。 2−1、渋いスタンダードで宴会、いやいや演奏スタート。 2−2は、「想ひ出」作りの一曲だ。このツアーで、このメンツで演奏することも今夜が最後という ことで、お近づきのしるしに守屋さんがオリジナルを一曲プレゼントしてくれた。 タイトルを和訳すると「濃い男たちと過ごした4日間」という意味になる(笑)。 とっても爽やかで、夏の海の風を連想させる痛快なナンバー。 結構凝った作りのコンテンポラリーな曲である。次回、再開の時も是非聴きたいなー。
ロックもあるでよ〜
2ndの歌1曲目。御多分に漏れず上西さんの匂いが横溢するブルースナンバーで登場。 文字通り客席に話しかけながら始まった2−4は、至極オーソドックスに歌われた。 バックのリラックスした演奏が実によい。2−5は、僕らの「青春のロック」だ。 リアルタイム世代としては、感涙もののナンバー。 まだジャズのジャの字も知らなかった純粋無垢な中学時代を思い出しながら 絶品デュオを楽しませていただいた。 2−8などのソウルスタンダードも上西さんの色によ〜く「似合う」。
岐阜に来〜れば 思い出す〜 はるかな蔵〜 十八楼
守屋純子・上西千波トークコーナーなんてのもあったなー。 守屋さんの岐阜の印象は何といっても「十八楼」に尽きるという。 3泊4日の演奏旅行で宿にした温泉旅館だ。もちろん岐阜ジンならだれでも知ってる老舗。 是非、プライベートでもご利用ください!そんときゃ蔵に寄ってねー。さらに、岐阜の思い出は続く。 それは、十八楼から柳ヶ瀬高島屋までの雨の散歩。距離にして3km以上はある。 岐阜の人間は晴れてたってまず歩こうとは思いません(笑)。 上西さん曰く「守屋さんは健康優良児」だって。
岐阜に来〜れば 思い出す〜 はるかなカメ?
上西さんの想い出は、まず岩男くん。 第一印象は「怖い〜」だったらしいが、そのうち可愛くなってきたとのこと。 これが、プレーボーイ岩男の女性の落とし方だ。僕にはとてもマネできない(笑)。 そして、もうひとつ岐阜の透き通るような鮮やかな緑も印象に残ったらしい。 さすがリーダー!優等生発言でした。
また会いましょう
今夜は金曜ということもあり、久々に打ち上げに参加。 このツアーもこれで終了。明日から皆またそれぞれの職場に戻ってゆく。 千波さんは名古屋でもう1ライブあるみたい。 さきほど、見た目を裏切る上西さんの歌唱なんて書いたが、実は守屋さんの声も 結構期待を裏切ったりする。結構、野太い声だった(笑)。歌なんか歌ってみたら いいんじゃないですかって訊いたら、「ウチでは弾語りでユーミン歌ってる」だって。 ハハハッ、聴いてみてー!やはり女性が2人いると、打ち上げもかしましい。 そこにマミさん、yawaraちゃんなどが加わり、男性陣は相対的に口数が少なくなってゆく。 ガールトークは午前2時まで続きお開きに。2人のゲストは雨の中、想い出の十八楼に帰っていった。 さあ今度はいつかな。蔵と十八楼と岩男と新緑が、またお二人をお迎えしますよ!

守屋さん
Meditative Piano
上西さん
ソウルの香りムンムン
守屋さん&上西さん
守屋×上西 岐阜の想い出を語る
守屋さん&上西さん
守屋×上西 演奏コーナー

戻る