BAGU TOPICS 2002年12月08日

BAGUスペシャリストは今・・・

BAGUのスペシャルライブで演奏してくれた数々のミュージシャンたち。「BAGUスペシャリスト」とは彼らに冠せられた称号 です。様々なジャズシーンで活躍されているスペシャリストの皆さんを街のジャズクラブで見かけることもしばしば・・・。 これはそんなジャズメンたちの「目撃談」です。

今日見かけたスペシャリスト : 寺井尚子さん(vln) & 藤井摂さん(ds)
見かけた場所         : 昭和音楽村(養老郡)


寺井尚子グループ

寺井尚子(vln) 奥山勝(p) 宮野裕樹(g) 北川弘幸(b) 藤井摂(ds)

久々の寺井さん。行こうか行くまいか懐具合と相談しているうちにスターアイズ2DAYSはソールドアウト。 上石津の昭和音楽村ライブならまだチケットが手に入ると聞いてそちらに流れることにした。 ホームページに掲載されていたチケット入手方法は直接来村あるいは郵送となっていたので、 早速ライブ仲間のみっちゃんが「直接来村」してチケットをGETしてきてくれた。 彼のフットワークの軽さは賞賛に値する。 今にも泣き出しそうな空の下、無事会場に到着。キャパ250人の小ホールは、ほぼ満席状態だった。 それにしてもノンアルコールのホール・ジャズは久しぶりである。 写真撮影ができないのは少々残念だが、静かな空間で「しらふ」で落ちついてジャズを楽しむのも悪くない。

照明が落とされ、ホール特有の粛々とした静けさのなか、メンバーが入場。 ジャズメンが床を踏みしめて各々の商売道具に近寄るときの足音、楽器を手に取った時の音、軽いチューニングの響き、 今がチャンスとばかりに発せられる客席からの咳払い。僕はこの演奏直前のノイズが大好きだ。 このノイズによって聴覚が極限にまで研ぎ澄まされるからである。 申し合わせたかのようにフッとノイズが消えたその時、僕らは一瞬、深い底なしの淵に突き落とされたような真の静寂を体験し、 次の瞬間もの凄い勢いで引き上げられる。 さながらバンジージャンプのようなホールコンサートのオープニングは快感以外の何者でもない。 今日淵から引き上げてくれた曲は、お馴染み「おいしい水」であった。

「インフィニットサークル」のドラマーとして何度も来岐している摂さんはBAGUではすっかりお馴染みのドラマー。 岐阜にはママを始め摂ファンが多い。今日のタイコも相変わらず素晴らしい。 メローかつスリリングな寺井サウンドはこの人のドラムの上に成り立っているといっても言い過ぎではなかろう。 躍動感と「笑顔」あふれる明るいドラミングで正確にリズムをきざんでゆく。 1セット目終了の時などは一人おどけて会場を大いに沸かせていた。 とにかくこの人は明るい!そんなタイコもこのグループで聴けるのはあとわずか。 僕にとって今日のライブは「寺井グループの藤井摂」の聴き納めでもある。

一方、寺井グループで演奏する北川さんを見るのは今回が初めて。 恐らく寺井さんご本人との付き合いはメンバー中で最も長いはず。 無名時代から気心の知れた「頼れる仲間」への信頼度は高く、 寺井さんがこの地方に来るときは正式メンバーとして迎え入れられることもしばしば。 そうそう、北川さんが大阪ブルーノートに初出演を果たしたのも寺井グループの一員としてであった。 ホールの空気と、黒に統一されたグループのカラーが、北川さんを普段より一層りりしく重厚に見せており、 ちょっと近寄り難い雰囲気さえ醸し出していた。

北川さんが全面にフューチャーされた「blue monk」では、寺井さんのピチカートソロを強力にサポート。 あえて無表情で寺井さんを見下ろす北川さんに対し、寺井さんは踊るようにピチカートを奏でながら悪戯っぽい笑みを向ける。 思わず「ニヤッ」とさせられる粋な楽しいブルースだった。

ライブ終了後は例によって例の如く「寺井尚子サイン会」が行われる。 僕も1月以来「2度目」のサインをもらうべく列に加わった。 丁度僕らの後ろに並んでいた親子連れの会話が微笑ましかったなー。

   娘   「ねえパパー、こんなに一杯並んでるけど本当にサインもらえるの?」
  パパ 「心配すんな!寺井さんの時はいつもこうなんだよ。
         パパはいつも並んでるからわかってるんだ。さあ、CDの封を切って準備しなさい!」

ハハハッ、上には上がいるもんだ。さて、レコーディング、俊三さんツアー、寺井さん3daysと続く超多忙な北川さんはさすがに少々お疲れ気味。 でも、12月が忙しいのは売れっ子の証拠ですね。 年末には三槻さんのツアーも控えているし、あと一踏ん張り頑張ってまたBAGUで力強いベースを聴かせてください!


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