BAGU TOPICS 2002年12月13日

BAGUスペシャリストは今・・・

BAGUのスペシャルライブで演奏してくれた数々のミュージシャンたち。「BAGUスペシャリスト」とは彼らに冠せられた称号 です。様々なジャズシーンで活躍されているスペシャリストの皆さんを街のジャズクラブで見かけることもしばしば・・・。 これはそんなジャズメンたちの「目撃談」です。

今日見かけたスペシャリスト : 吉田桂一さん(p)、佐々木悌二さん(b)
見かけた場所         : くれよん (津島)


吉田桂一 & 佐々木悌二 デュオ

吉田桂一(p) 佐々木悌二(b)

吉田桂一&佐々木悌二
☆ ☆ ☆

ハードバップ デュオ
くれよんパパさんが「世界一」と絶賛するハードバッパーがこの吉田桂一さん。 ハードバップと聞くと、つい2管のクインテットを連想してしまうのはメッセンジャーズ好きの 僕の勝手な思い込みであるが、今日の布陣はピアノとベースのデュオという最小編成。 くれよんに到着した時には既に胸躍るハードバップ・ピアノが店の外に漏れ聞こえていた。 まさにゴルソンがメッセンジャーズ時代に書いた僕の大好きな4.だった。 桂一さんと佐々木さんの微妙な距離の間に管の幻影がちらつく。 長身をかがめ、ピアノにかじりつくように一心不乱に弾く桂一さん。 何と言っても音がイイ!そしてピアノが素晴らしくグルーブしている。

BAGUスペシャリストとしてのお二人
僕は桂一さんの風貌に、今は亡き或る俳優の姿を重ね合わせてしまった。 その俳優とは「岸田森」である。ご存じの通り個性の強い演技で強烈な存在感を放っていた名優だ。 BAGUスペシャリストとしての桂一さんを振り返ってみたら、そこには岸田森ばりの 名バイプレーヤー「吉田桂一」の姿が浮かんできた。 初登場は88年、村田浩(tp)バンドのピアニストとしてである。 ハードバップをこよなく愛する村田さんのバックで若い桂一さんがガンガン弾きまくっている姿が目に浮かぶようだ。 2度目は95年、3度目は96年、いずれもギターの岡安さんのバンドでベースの佐々木さんも一緒に出演。 今日はそんなお二人がダブルで主役を張っている。桂一さんは2月に初リーダーアルバムをリリースし、文字通り主役に躍り出た。 片翼の佐々木さんもそのアルバムに参加しており、桂一さんとのコンビは長そう。 これぞウッド・ベース!と叫びたくなるくらい心地よい音色の持ち主で、こちらもピアノ同様よく鳴っている。 耳にした瞬間に安心感を得られるベースだ。目をつぶって静かにドライブする佐々木さんと弾きまくる桂一さんは好対照で面白い。


first set

1.(笠松近辺走行中)
2.(稲沢近辺走行中)
3.(津島市内走行中)
4. are you real

second set

1.i remember april
2.i remember you
3.what a difference a day made
4.never
5.lady bird
佐々木さん

桂一さん

third set

1.velvet moon
2.i didn't know what time it was
3.angel eyes
4.east of the sun
5.sonia
6.blue monk
7.it could happen to you (an encore)

桂一さんはピアニストには珍しくMCが非常に丁寧で、メモをとりながら聴いている僕にとってはうれしい限り。 今日も曲名・作曲者は勿論のこと、曲に対する思い入れやエピソードなども披露してくれた。 気さくで飾らないその語り口にジャズメンの生身の姿をかいま見ることができ、好感度はどどんどんアップしてゆく。 演奏終了後、飛びつくようにアルバムを購入。いやー、またいいプレーヤーを「知って」しまった。 桂一さんは、いろんな編成で聴いてみたいピアニストのひとり。今度はどこでめぐり会えるであろう。 もしピアノトリオだったら、今日ほとんど最後のテーマしか聴けなかった1.をリクエストしたーい!


桂一さん

心に沁みる名MC!(velvet moon の場合)
去年大好きなトミーフラナガンが亡くなったことを新聞で知った時、ちょっとボロボロッと泣いてしまったんです。 今まで色んな大物ジャズメンが亡くなっても泣くなんてことはなかったのに、フラナガンの時は何故か特別な感情が あって泣いてしまったわけです。彼はフェイバリットというわけではないんですが大好きなピアニストであることは間違いありません。 その日は仕事が無かったので家で酒を飲みながら一人でお通夜をしまして、その時に聴いたレコードにこの曲が入っていたんですね。 大変いい演奏だったので、フラナガンの曲ではないんですがレパートリーに入れてみました。


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