BAGU TOPICS 2002年12月24日

BAGUスペシャリストは今・・・

BAGUのスペシャルライブで演奏してくれた数々のミュージシャンたち。「BAGUスペシャリスト」とは彼らに冠せられた称号 です。様々なジャズシーンで活躍されているスペシャリストの皆さんを街のジャズクラブで見かけることもしばしば・・・。 これはそんなジャズメンたちの「目撃談」です。

今日のスペシャリスト : 赤坂由香利さん(p,vo)
目撃地点       : Jazz inn Lovely


ユカピー・クリスマス

CDトリオ
☆ ☆ ☆

12月のメイン行事は?
12月といえば何と言っても大晦日&クリスマスが2大行事ということになろう。 ところが僕の場合、BAGU通いを始める前まではクリスマスというと「1/365」の平凡な日で、 どちらかというと12月8日の方が大きなウエイトを占めていた。そう、ジョン・レノンが凶弾に倒れた日である。 毎年、この日は一人部屋で酒を飲みながら「ジョンを偲ぶ会」をしめやかに執り行うというのが僕の重要な年中行事のひとつであった(暗い〜)。 さらにその際、ジョンの「happy christmas」を聴いてクリスマスも同時に済ませてしまうというとんでもない横着な12月を何年も続けていたのだ。
クリスマス急接近
BAGUに通い始めた年の12月。いろんなライブで頻繁に演奏されるクリスマスソングを耳にしているうちに、突然僕の頭の中の「クリスマス警報ランプ」が 「接近中!接近中!クリスマス接近中!」というけたたましい警報音とともに激しく点滅を始めたではないか。この時僕は「クリスマス」が近づいていることを久しぶりに強く意識した。 そして気が付くと、24日の晩は猿渡さんたちと「風来坊」で大量の手羽先をむさぼり食いながら日本酒をあおっていたという始末。 手羽先が「七面鳥」を連想させてくれる以外、聖夜とはほど遠い夜だったが、家でコンビニ弁当を食べているよりはずっとましだ。 そして迎えた今年のイブ。いよいよクリスマスらしい夜を過ごすチャンスが巡ってきた。それがこのユカピー・ライブ。 生まれて初めてのクリスマスライブに、前述の「警報サイレン」は恥ずかしいほどに鳴りっぱなし(笑)。
御三家名古屋集結!
実はこの日、偶然にも名古屋では超メジャー級の歌姫3名が、それぞれ異なるクラブでライブを行っている。 栄のラブリーには赤坂由香利さん(JAZZ-PAGE人気投票第4位)、今池のボトムラインにはケイコ・リーさん(同1位)、 そして覚王山のスターアイズには中本マリさん(同10位)。 これら名古屋を代表する3つのクラブは全て地下鉄東山線沿線にあり、気合いとお金と酔った勢いがあれば一晩で3ライブをハシゴすることも十分 可能な状況にある。一瞬よからぬ考えが頭をよぎった・・・が、もちろんこの日はじっくり腰を据えてユカピーのライブを楽しむことに。
Christmas inn LOVELY
ラブリーのクリスマスは3年連続で赤坂由香利CDトリオが出演。ほぼ恒例となりつつある。お一人様の僕はカウンターへ通され、まずは「イブのジャズクラブ」というやつをつぶさに観察開始。 カップルの数は多いものの、埋め尽くされているという程ではなくひと安心。 常連さんらしき人も多い。そんな中で心強かったのは、同じカウンターでステージを見つめる男子2名。もちろん「しげぞうさん&やましたさん」のこと。今日も情報交換に花が咲く。
注目のオープニング
クリスマスを意識したピアノトリオの演奏でスタート。落ちついた綺麗なピアノに雪の匂いを感じ取った。因みにこの日の天気は快晴、空には星がまたたいている。 古野さんのベースとユカピーの歌でパフォーマンスされた4.は強烈にスウィングする痛快な1曲。指をならしながら歌に専念するユカピーと、ものすごいドライブ感でグイグイ引っ張る フルピー、この演奏を聴いて自然に体が動かない人は手遅れにならないうちに一度医者に診てもらった方がいい。明らかにビタミンS (swing) が欠乏している。 さて、カウンターに背を向けてステージに見入っているうちにあることに気が付いた。今日のお客様はみな静かだ。 集中して演奏に耳を傾けている。やはりサイレント・ナイトというくらいだからこの粛々とした静けさがいいのかもしれない。 ユカピーも気持ちよく演奏できたのではないか。そんなことを思っていたらいよいよ聖夜ならではの曲がやってきた。6.は僕が2番目に好きなクリスマスソングで、このトリオで聴くのはもちろん初めて。 いやー、「生have yourself」は実にイイ。或る意味1セット目の山だった。


first set(メモ忘れ!7曲思い出しました)

1.Gloria
2.Antonio's song
3.I've got the world on a string
4.How high the moon
5.You'll never know
6.Have yourself a merry little christmas
7.Paradise cafe
古野さん&関根さん
愛のDUO

古野さん
癒されました、アヴェマリア

second set

1.Feel like makin' love
2.Gee baby ain't i got to you
3.So what
4.Blue prelude
5.Ave Maria
6.I'll close my eyes
7.Happy birthday
8.The Christmas song
9.Street life (an encore)
10.Silent night

愛のsecondセット
お馴染みの曲で始まった2セット目。3.は「フルピー&ヒデピー愛のデュオ」コーナーである。人目もはばからず変幻自在にカラミ合うお二人の艶姿は生唾ものだった。タイコとベースのデュオは大変なのだ。 5.を境にラブリーはジャズクラブから教会に変わる。有名な『3大アヴェマリア』から今日はカッチーニをピックアップ。ユカピーのピアノとフルピーの絶品アルコで奏でる荘厳なミサ。 あー、来て良かった〜。やはり生はひと味もふた味も違う。そんなミサに参列したお客様のなかに今日が誕生日という方がいらっしゃった。7.はその女性へのプレゼントである。 そして次の8.は全員へのクリスマス・プレゼント。定番中の定番で、この冬も本当によく耳にしたこの曲。裏を返せばこれを聴かないとクリスマスが越せないという人が大勢いるということだ。 世にクリスマスソングは数々あれど定冠詞「the」がつく歌はこれだけ。アンコールは言わずもがなのCDオープニングナンバー。演奏が終わり大きな拍手を送って気持を明日の会社に 切り替えようとしたその時、静かに始まったのが9.だった。慌てて座り直し、頭にちらついていた雑念をかなぐり捨る。 ラストにこの曲が歌えるのは、年間通しても今日と明日の2日間だけ。聴けるのもこの2日間だけ。超期間限定の大メジャースタンダードが絶好のタイミングで聴けて、もう感激しきり!
クリスマスやり直し計画
帰り道、幸せな気分で家路に就くと同時に、今までの「手抜きXMAS」をちょっと後悔。 部屋に戻るなり僕はボーナスをはたいて買った中古の「タイムマシン」に乗り2年前の12月8日午後10時に向かった。そこには缶ビール片手にしんみりとジョンのレコードを聴いている「僕」がいる。 「僕」がトイレにたったその瞬間、僕はCDラックに封を切っていない「blue prelude」をそっとしのばせ、マーカーを引っ張ったラブリーのスケジュールを机の引き出しに入れておいた。 「さて、どうなることやら…」何かを期待してソワソワしながら現在に向かってマシンを走らせていた僕はある大事な忘れ物に気付いてUターン。 今度は12月9日午前3時へ。部屋は真っ暗でうっすらといびきが聞こえる。「しめしめ、完全に寝入っているぞ」僕は勝手知ったる自分の財布からそっと 「blue prelude」代¥2500を抜いて(おいおい!)再び2002年12月24日に戻ってきた。 充実した楽しいイブだった。  つづく…(ウソです)

ユカピー
サンタさん帽子忘れちゃった〜
CDトリオ
久々のラブリーでした

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