BAGU TOPICS 2003年05月18日

三槻直子 with フレンズ セカンドアルバムリリース

「BAGU」でもお買い求め頂けます!!!
2ndCD Dedicated To You
1.Old Devil Moon
2.You Stepped Out Of A Dream
3.Love Dance
4.Sometime Ago
5.Just One Of Those Thing
6.The Island
8.Be My Love
9.Easy To Love
10.Ladies In Mercedes
11.It's Easy To Remember
12.Dedicated To You
製作:Swing Cat's Records
三槻直子(vo) 後藤浩二(p) 北川弘幸(b) 猿渡泰幸(ds) 大野俊三(tp,flh)

☆ ☆ ☆
ついに、ついに出ました、セカンドアルバム!もちろん素晴らしい内容です。 3年前に初産(1stアルバム)を経験した4人+プロデューサーには、本能的にアルバム作りに対するある種のメソッドが 備わっていたこと、そして3年間のたゆまぬ演奏活動が、アーティストとしての4人を更なる高みにステージ・アップ させたこと、さらに大野俊三(tp)という稀有な才能とコラボレートできたこと、そんなことが重なり合って 同じメンバーでの録音にもかかわらず、前作とはまったく趣が異なるものに仕上がっています。 音に関しても最新の技術とエンジニアの皆さんの高度な「耳」が、ウソ偽りの無い「リアルな音」を見事に再現。 僕らファンにとってはライブで聴きなれたレパートリーがいつでも聴けるというのもうれしい限り。 製作過程を遠くから見守ってきたこともあり、個人的にこれほど待ち遠しかったCDは過去にありません。

以下のホームページで、CD発売記念ツアーの詳細、通信販売でのお買い求め方法などがチェックできます
三槻直子さん ホームページ
Swing Cat's Records ホームページ

↓「Jazz Life」6月号のCDレビュー↓

ジャズライフ誌レビュー
プロ活動20周年を迎えた三槻直子は、大学卒業後にOLとなってから歌を始めたという遅咲きではあったものの 、ヴォーカル教室をする傍らで規制のジャズ・ヴォーカルにとどまらない幅広いライブ活動を展開し、 各地からライブのみならず共演の誘いが絶えないという大輪のヴォーカリストへと育った。 2000年にフ1st作『ア・ソング・オブ・ドルフィン』をリリース、抜群の歌唱テクニックと ヴォーカリーズなどの多彩なアイディアで注目を浴びた。 2ndとなる今作ではNYで活躍する大野俊三を迎え、彼女の得意なインストゥルメンタルなバランスの 中でのヴォーカル世界に磨きをかけ、その艶を増した感を伝えてくれる。イヴァン・リンスの楽曲が心にしみる。

<宮澤えいち>


↓「Jazz Life」6月号の三槻直子インタヴュー↓

ジャズライフ誌インタビュー

OLが”ジャズヴォーカルの先生”に転進
当意即妙。三槻直子の語り口を聞いていると、大卒で入社したてのOLだった彼女が、会社の忘年会の余興で歌を 歌うことができると知って、ナイショでみんなを驚かせてやろうとヴォーカル教室に通い、一気に”歌手としての自分の才能” に目覚めたものの、本人にはステージにしゃしゃり出ようという意欲が少なく、それならば ”ヴォーカル・スクールで教える”という道を与えられたという”運命”がおぼろげながらわかったような気がした。 的確にポイントを押さえながら、しかし情熱を込めて、質問に対して逃げたり構えたりせずに 接してくれる姿は、教えられるものにとってどれだけ心強く安心できるものだっただろう。

そんな彼女がそのOL時代、マーサ三宅の門を叩いたときは、

《三槻さん》

「それまで映画とかミュージカルには興味があったけれど、ジャズなんか聴いたことなかったんですよ」

というズブのシロウトだった。子供の頃に「バイエル」程度のピアノ経験はあったものの、歌はもちろん のこと、音楽に関わる活動経験は学生時代を通してほとんどなかった。
《三槻さん》

「入った会社が派手なイヴェントが好きで、忘年会にピアノ・トリオを呼んで、その伴奏で歌わせてくれたり したんです。で、つい、”よ〜し、ヴォーカル教室に習いにいって、小巧くなってみんなをビックリ させてやろう!”という”いたずら心”がムラムラと湧いてきた(笑)。そんなことが通うきっかけ だったので、マーサ三宅の教室に入ってから、ようやくそこがジャズの歌を教えてくれるところだったと 知ったという感じだったのですよ(笑)。それまでジャズのレコードなんか1枚も持ってなかったので、 会社の先輩からサラ・ヴォーン(vo)と中本マリ(vo)さんのアルバムを買ってくれました。私、歌はすきだったんですけれど、 自分の声は”人前で歌えるような声じゃない”ってずっと思っていて・・・。でも、OLになって自分の 小遣いを自分で稼げるようになって、趣味だったら好きなことをやっても許されるよねって思えるように なったので、歌を習ってみることにしたんです」

コンプレックスを自信に変えたジャズの価値観
それまで、鈴を転がすような高い澄んだ声じゃないと人前でお披露目できるような歌手にはなれないんだと自分を 閉じ込めていた一人の女性が、小遣いの範囲でとはじめた歌の世界にドップリとハマりこんでいくことになった。 それを後押ししたのが、ジャズ・ヴォーカルという、独特の価値観だった。
《三槻さん》

「ジャズ・ヴォーカルというものの存在を知って、実際に聴いてみたら、 ”地の底から這い上がるような声に対して『良い声』だという価値観を与える音楽があったんだ” ということにまずビックリしました。そのとたん、”あ、私も歌っていいんだ!”って思えるようになって、 一気に世界が広がったんです」

それでもやはりステージ中心のキラキラした歌手の世界にはそぐわないという思いが残り、ヴォーカル教室の 教師を軸としてライブをこなすという”プロとしての生活”がスタートする。 途中、幼稚園の教諭免許を取得しようと大学に通ったりもしたが、皮肉なことに、歌から離れていると 歌のことを考えている自分に気づいたという。そして三槻直子は、再び歌の世界へと引きずり込まれていった。
《三槻さん》

「次の課題は、”小マーサ三宅”状態をどう脱却するか、でした(笑)。だって、師匠は素晴らしいと思って、 何の疑問も抱かずに目標として習ってきたわけですから、”似ているね”って言われれば逆にウレシイことだったんですよ。 でも、”キミはマーサ三宅にはなれないんだよ、三槻直子という歌手にならなければいけないんだ”って言われて、 ハッと思ったんです」

しかし、一朝一夕にそれまで蓄えた資質を変えることは出来ない。いろいろなアルバムを聴きまくって、 パッチワークのように様々な個性で継ぎはぎだらけにさせてもなりふり構わずに、自分の道を模索した。 インストゥルメンタルのように歌うことへもチャレンジし、バークリー帰りの若手ユニットに飛び込んでいった こともあった。こうした意欲が周囲を突き動かして、2000年には1stアルバム『ア・ソング・オブ・ア・ドルフィン』 をリリースし。ハービー・ハンコックの「ドルフィン・ダンス」に自ら英語詞を付けるなど、独自のスタンスを 確立させて、高い評価を得た。2枚目となる今回は、ニューヨークを拠点に活動を続けるトランペッター、 大野俊三との出会いによって、新たなステージへと踏み出そうとしている。
《三槻さん》

「俊三さんのライブを見に行ったら、目の前でミュートを付けた”枯葉”の演奏が始まったとたん、涙がダーッと出てきちゃったんです。 ホント、ビックリしました。俊三さんはほとんど歌伴をしない方なんですけど、”いいよ!”って言ってくださって、 トランペットとのデュオまで実現してしまった。1枚目はあれもこれもと気負ってしまったんですけど、 今回は俊三さんのおかげで自然に自分がやることが見えたというか・・・。気負わずにプロ20年目の”裸の自分”が 表現できたアルバムになったんじゃないかと思っています」


戻る