BAGU TOPICS 2003年06月07日

岐阜のジャズ処!「アイランドカフェ」といふお店

岡安3
岡安芳明(g) 稲葉国光(b) 井川晃(ds)
☆ ☆ ☆

アイランドカフェと岡安芳明、そしてBAGU
県庁そばにあるこのお店は、その名の如く「喫茶店」である。 しかしあることがキッカケでジャズのライブを始めることとなった。 何を隠そうマスターのヒラクさんがBAGUで聴いた岡安さんのライブ、これが全ての始まりだったのだ。 ヒラクさんはその日、熱心な岡安ファンのお客様の強い勧めでBAGUへ。 そこで岡安さんの演奏に強ーーく惹かれたという。これにアイランドに集る岡安フリークのお客様の後押しが加わり、 手探り状態で「岡安芳明ライブ」を敢行。これがマンスリー・ジャズスポット(笑)「アイランドカフェ」誕生のいきさつである。 だから岡安さんはこの店にとっては「特別なミュージシャン」であり、お客様の中にも筋金入りの岡安マニアが大勢いらっしゃる。
『Blaze Up』携えて途中下車
岡安さんは、この4月にニューアルバム『Blaze Up』をリリースし、今回はツアーの一環でここ岐阜へ。 といっても、前日は高田馬場「ホットハウス」、翌日は山口県というスケジュールなのでこの地方でのライブはアイランドカフェのみ。 旅の途中でちょいと馴染みの店に寄ってみました・・・というノリ。これを見逃す手は無い。
御大ご同伴
ニューアルバムは岡安芳明(g)、金子健(b)、井川晃(ds)というトリオで録音された。 しかし、金子さんがお仕事の都合でこのツアーには不参加。 その代わり、本邦ジャズベース界の重鎮、稲葉国光さんが岐阜にやってきてくれた。

  『どうしてもアイランドカフェに稲葉さんを連れてきたかった』

と語る岡安さん。昨夏の中牟礼さんに続いて今回も、御大ご同伴となった。

流れ落ちる汗、そしてスティック
今日は井川さんを聴くのも楽しみだった。彼はベースの北川さんとも懇意で、よく名前を聴くドラマーだったから。 因みにBAGUへの出演は98年、99年の2回。凄くシャープなドラミングがビシバシ心に響いてくる何とも エキサイティングな演奏だ。水を浴びたかのように額から流れ落ちる汗も、熱演のあまり手元から弾き飛んでしまったスティックも、 その興奮を邪魔する材料には一切ならない。惚れ惚れするくらいカッコよかった。
エリントンに捧ぐ?
今日は偶然か意図的かエリントンナンバー中心の組み立て。1−1、1−2、1−4、2−2など。 そして、皆さん例によって譜面を置いていない。今夜も岡安さんのひらめきの選曲か・・・。 それにしても、稲葉さんの躍動的なベースワークには驚いた。一番動いていたんじゃなかろうか。 はたから稲葉さんを見たら、ごく普通のおじいちゃん。ところがいざベースを持つとシャキッとして まったくブレることのない正確なリズムを刻みながら、鬼気迫る演奏を繰り広げる。 日本のジャズ界の屋台骨を支え続けて数十年、まだまだ支えてもらわねば!
岡安仕様の真空管アンプ
2セット目は、渋いリクエストでスタート。リクエスト発信元はマスターかな? ブラウン−ローチの名演を、ヨシアキ−アキラで見事に再現。 いつ何時どんな曲をリクエストされようと、一瞬にして岡安節に仕立てあげてしまうところはさすがである。 2−4.はソロギター。リラックスした優しいトーンで歌いまくるギターの音は、ハンドメイドの真空管アンプから 店内の隅々にまでいきわたる。今日はその「製作者」も客席(スタッフ席かな)に。もちろん無類の岡安フリークである。
岡安ファン舌好調〜!
ラストに近づくに従って、ステージに向かって掛けられる声もトーンを上げていった。 熱心な岡安ファンから発せられる、思わず吹き出してしまいそうな微笑ましい「声援」もチラホラ。 店内はどっと盛り上がる!2−5で稲葉さんをフューチャーした後、ラストはブルースで締め。 そのままの盛り上がりでリクエストに突入。すかさず、

  「ブルースやって〜!」

と声がかかる。岡安さんも負けじと、

  「ブルース今やった〜!」

と応戦(笑)。楽しい掛け合いだ。それでも岡安さんはちゃんとリクエストに応えて、8ビートのより濃厚な、いわゆるコテコテのブルースを披露。

ちょいとイイ関係
さてここで普通のお店ならパット照明が灯って、「ありがとうございました〜」ということになる。 ところが出口に向かうお客様はゼロ。 終了を告げにステージのマイクの前に立ったと思われたママさんも、

  「なかなか照明が点けられないわ〜!点けられないわ〜!」

と、トリオの方に向かって猛アピール。 その結果、何とオマケでもう一曲やってくれることになった。 これぞまさに、熱心なファンとアイランドカフェのスタッフが長年に渡って作り上げてきた岡安さんとの 「信頼関係」の所産であろう。そしてこれからも、アイランドカフェと岡安さんの「ちょいとイイ関係」は 続いていくのである。


稲葉さん
御年69歳、ガンバル!
first set

1.things ain't what they use to be
2.take the 'a' train
3.body and soul
4.satin doll
5.autumn leaves
6.i'll remember april
second set

1.delila
2.in a mellowtone
3.on green dolphin street
4.my one and only love
5.alone together
6.samba de orfeu
7.now's the time
8.blues (an encore)
9.misty (omake)
井川さん
何ともエキサイティングなドラミング!

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